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先輩職員インタビュー
プロフィール
田中 大晴さん
職種
薬剤師
入庁年度
令和4年度
経歴
令和4年4月 府営水道事務所水質管理センター
令和4年5月 山城北保健所 衛生課 現在
京都府職員を志望した理由を教えてください。
京都府職員を目指したきっかけは、大学時代に行った実務実習です。私は、京都の大学に在籍し、がん研究に携わっていました。実務実習で訪れた京都市内の病院で、京都府ががん診療・対策に施策として力を入れていることを知り、興味を持つようになりました。
また、京都府の薬剤師は活躍の場が広く、医療や薬事だけでなく、環境や食品といった分野でも薬学の知識をフルに活かすことができます。「幅広い経験から得た知見で、府民の皆さんの生活を支えたい」。そんな思いを抱き、京都府職員を志望しました。
現在の仕事内容についてお聞かせください。
現在は、食品衛生監視員として、食品衛生に関わる業務全般を担当しています。保健所の窓口で食品事業者の方からの営業許可取得の相談に対応し、許可のための立ち入り検査を行います。府民の方からいただいた食品に関する苦情相談の対応も主な業務のひとつです。また、京都府内で流通する食品の安全性を確認するために、検査に必要な検体をスーパーマーケットや食品工場などから提供してもらうこともあります。他にも、法律に定められた基準から逸脱した食品の流通調査や業者への回収指導を行っています。
食中毒が疑われる事案が発生した場合は、医療機関等からの通報により、食中毒患者の検便や喫食状況の調査、関連施設の調査などを行い、被害拡大の防止に努めます。実際、入庁1年目に腸管出血性大腸菌(O157)の食中毒事件を経験しました。先輩職員や上司の助けも受けながら施設調査に同行したことは忘れられない経験です。自分の仕事の責任の重さを改めて感じ、日々の業務の積み重ねが府民の皆さんの命を守ると痛感した出来事でした。
今携わっている仕事のやりがいは何ですか。
先ほど述べた業務以外にも、キッチンカーの厨房設備の衛生状態に関する実態調査を行っています。新型コロナウイルス感染症による行動制限がなくなって以降、キッチンカーの台数は年々増加しており、府内でもたくさんのイベントで営業しています。そこでイベント会場を訪れキッチンカーの設備の細菌検査を実施し、衛生状態を調べています。日々業務のなかで疑問に感じていることを実際に行動に移し、検証につなげることは、この仕事のやりがいです。これからも調査から得られた知見を今後の業務に活かし、府民の皆さんの食の安全を守れるようにしたいと考えています。
ある1日のスケジュール
時間 |
業務 |
内容 |
---|---|---|
8時30分 |
出勤・朝会 |
係内で1日のスケジュールを確認します |
8時40分 |
メール確認・準備 |
メールチェックや立入準備を行います |
9時00分 |
窓口・電話対応 |
事業者の方からの申請や相談に対応します |
12時00分 |
昼休み |
庁舎内の食堂の日替わり定食がお気に入りです |
13時00分 |
出張(食品衛生監視) |
飲食店や食品工場などに立入し、衛生管理に問題がないか現地調査を行います |
15時00分 |
事務処理 |
1日のまとめや監視記録、許可証の作成などを行います |
17時15分 |
退庁 |
休日や退庁後の過ごし方
登山やサイクリングなど、自然豊かな環境で体を動かすようにしています。登山は最近始めたばかりですが、全国各地の山に登って綺麗な景色を見たいですね。あとは温泉巡りでリフレッシュしています。
仕事をする上で心がけていることやポリシーを教えてください。
食品衛生監視員は、食品事業者の方を始め、たくさんの府民の皆さまと接する機会が多い仕事です。時には食中毒対応や違反食品の対応の場面で、指導的な立場で接することも求められます。だからこそ、府民の皆さんの目線に立ち、できる限りわかりやすい言葉を使って伝えるように心がけています。また相手の考えに耳を傾ける姿勢は常に持つようすることも忘れてはいけません。府民の食の安全・安心を守る最前線の仕事だからこそ、常に適切なコミュニケーションを意識するようにしています。
受験者に向けたメッセージをお願いします。
「薬剤師」といえば病院や薬局で働くイメージが強いと思いますが、京都府職員として働く薬剤師の活躍の場は食品衛生や水質管理など想像以上に広く、入庁後に驚いたことを覚えています。なかでも食品の安全を守るために飲食店や食品工場など多くの現場で仕事ができるのは、食品衛生に携わる公務員ならではの仕事です。「薬学の知識を生かして社会の役に立つ仕事がしたい」「幅広い分野で経験を積みたい」、そう考えるあなたと、共に京都府職員として働けることを楽しみにしています。
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