平成30年度第3回「京都丹波ビジョン懇話会」を開催しました。
日時
平成30年11月20日(火曜日)10時00分~11時30分
場所
南丹広域振興局亀岡総合庁舎3階会議室
出席者
京都丹波ビジョン懇話会委員(7名)
概要
1.「新地域振興計画」の策定に係る取り組み状況について
企画振興室副室長から、前回の京都丹波ビジョン懇話会の内容確認・振り返りと合わせ、「新地域振興計画」の策定に係る取組状況について、資料により説明。
2.「新地域振興計画」の策定に係る検討事項(たたき台)について
企画振興室長から、20年後にありたい姿(将来像)、現状・課題、対応の方向性(地域振興計画の4年間で目指す方向)について資料により説明。
3.委員の主な意見等
【計画全般】
- ソフト化が進行し、行政の役割が変わっていく中で、地域振興計画のあり方そのものが問われている。社会を変えていこうとするなら、従来の縦割りの項目立てから脱却して、新しい発想での見直しが必要と考える。
- 「食」、「スポーツ」、「文化財」等、この地域を象徴するキーワードを「横軸」として、各施策の連携、相互展開を図ることが重要ではないか。
【計画の視点】
<「食」の視点>
- 「食」は農業、暮らし、健康福祉、産業などいろんな分野に関わりがあり、「食」を焦点にして施策を組み直すと、より幸せな将来像が描けるのではないか。
- 今は、地域を選んで住む時代であるので、いかに誇れるまちを作っていくかが課題である。「食」は、この地域では、大きな要素になり得るものであり、これを使わない手はない。
- 南丹管内に宿泊施設は少ないが、観光客を「食」で惹きつければ、「食べ物の魅力的なまち」として売り出すことが可能である。
<「スポーツ」の視点>
- 現在の案では、スポーツが入っているのは「観光」だけになっているが、全部の項目にスポーツの視点がとり入れられる。
- 日本では、2020年にオリンピック・パラリンピック、2019年にラグビーワールドカップが開催されるほか、2021年のワールドマスターズゲームズ関西は、府内7市町の競技会場のうち2市町がこの管内にあり、京都の中でスポーツに力を入れている印象を与えている。
- スポーツボランティアは、スポーツだけではなく地域のことなら何でもやりますという方が多いことから、そのつなぎを行うプラットフォームをつくるのが、市町や任意団体の役割で、それを振興局としてサポートするような計画がいるのではないか。
<「文化」の視点>
- 文化財を担う人をしっかりと意識すると同時に、地域のもとになるのが文化財である。文化財の保全・保護も大きなキーワードになる。
- 文化財の活用とともに、ある程度きちっとした保護対策をとることも必要である。
【その他主な意見】
- 京町家で全て統一されているのは「高さ」で、これは、丹波の木材を運ぶ筏の長さに合わされているということがあるが、このような京都を支えた丹波の歴史を知ることが、「郷土愛」につながるのではないか。
- 京都丹波は4大学、3専門学校を擁する学園都市であり、この地域特性を活かすべき。例えば、医療、看護、福祉系の大学と連携して介護関係の人材育成を行うことなどが可能である。
- 京都先端科学大学の亀岡キャンパスを活用して、情報技術の集積拠点となるような方向性を打ち出してはどうか。
- 障害者など、ともすれば社会から「置き去り」にされていると見られがちな立場の人に対して、どういう手立てを講じていくかの対策が必要である。
- アートは、共通の言語で発信できない方たちの想いを発信していくことができる。