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天正3年(1575)織田信長が妹である霊光院(れいこういん)おいぬに宛てた朱印状。信長自筆の朱印状ともいわれている。おいぬは尾張大野城主佐治為興に嫁したが、その戦死したのち天正4年(1576)細川昭元の室になった。この朱印状で信長は京都下京の毎月の地子銭百二十貫文を与えたことがわかる。
本紙に多数の折れが生じ、表装裂も激しく、裂が欠失している箇所もあり、損傷が本紙にまで及んでいることから、今回はそれらの原状を回復させるための修理に対し助成を行った。(平成22年度)
本紙寸法 丈17.7cm 巾40.6cm
修理前 修理後
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