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本像は、檜材、寄木造り。鎌倉時代半ば頃の作品と見られ、舞鶴市内に所在するこの時代の代表的な仁王像として舞鶴市指定文化財となっている。
全体にわたり、後補(こうほ)彩色が剥落し、各矧(つ)ぎ目が緩み、木質の朽損劣化が見られるとともに、面相部に大きく干割れが生じ、後補により手足等の形状が不適合であることから、 後補彩色はすべて除去し、矧ぎ目の緩みは漆で接合、劣化部は合成樹脂等で材質強化を図り、面相部の割れは割れ口を調整して漆で接合、後補による形状不適合箇所は檜材で新たに補正し形状を整えるという修理に対し、助成を行った。(平成20年度)
像高 228.5cm
修理前 修理後
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