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画材となっている竹と蘭は、「四君子」 の一つである。中国の宋、元時代より、自然のなかで気高くその姿を保つことから文人の精神を象徴するものとして、文人を梅・蘭・菊・竹にたとえ、詩や画で表現した。本図は、宋代を代表する詩人の蘇東坡作との伝承もあるが、国内の禅僧の手によるものと推測される。縦 147cm、横 46.5cmの掛軸。室町中期の作品。
全体的に、折れや埃、裏打紙の露出等が目立ち、取扱い上、危険なため、現状を回復するための修理に対して助成した。(平成17年度)
(写真:左)修理前 (写真:右)修理後)
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