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北サテライト過去の記事
玉ねぎ「ケルたま」調整!タキイ種苗さんAGRISTさん講師に!Vol.6(2023年10月17日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培
京都府「チャレンジ・アグリ認証」第6回、最終回です!
今日は、「ケルたま」の調整を教えていただきます。
毎回お世話になりました、タキイ種苗の岸田先生とアグリストの瀬川先生、そして、今回は、「ケルたま」を仕入れてくださる田園紳士の森下さんにも来ていただきました。
田園紳士さんは、東京の高級スーパーへの販売を予定されており、しっかり納品できるように、調整を丁寧に教えていただきます。
メンバーもどこまで綺麗にしたらいいかなどを、真剣に習得していきます。
メンバーに尋ねると、皮むきをして、玉ねぎが綺麗になるのが楽しいとのことでした。
みんな、一生懸命に調整作業を行っていきます。
次は、袋詰めについて、瀬川先生に教わります。
先ず、重さを量ります。2つで500gか、3つで500gになるように。また、大きい玉ねぎと小さい玉ねぎを合わせて500gとかはだめなので、だいたい同じくらいの大きさに揃えるようにしてください。とのことです。なかなか、難しそうですね。
そして、袋詰。袋詰も入れたらいいということではなくて、根を下に向けて、玉ねぎを斜めに入れて、綺麗に収まるようにと、教えていただきました。
こんな感じです。
さあ、実践。大きさを揃えて重さを量ります。
玉ねぎを教わったように、袋に入れて、テープで止めて出来上がりです。
商品として、これが、東京のスーパーの店頭に並ぶのですね。
岸田先生の講義です。調整について、実習の復習をしながら、ポイントを教わります。
作ったものが、しっかりとした商品として販売され、皆さんの工賃アップにつながることを、皆さん願い、尽力されています。
今回、仕入れでお世話になる田園紳士の森下さんも、
「農福連携をしていきたい思いがある。乾燥野菜の下処理も、近くの福祉事業所でお世話になっている。皆さんの工賃が上がっていただけたら嬉しい。」と、話されていました。
「ケルたま」という品種は、ポリフェノールの一種、ケルセチン(配糖体)含量が従来の秋まき品種の1.5倍も多く含む機能性野菜です。
☆「ケルたま」の販売に関してなどは、文末のお問合せ先まで、ご連絡をお願いします!
岸田先生、瀬川先生、長い間ありがとうございました。
第6週学習レジュメPDF(949KB)
わかりやすい資料もありがとうございます。
今回紹介の作業所
社会福祉法人よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センターいかるがの郷(京都府綾部市)
【農福連携事例】農家さんのお仕事万願寺とうがらし収穫(2023年10月17日)
今日は、綾部市の「京野菜の観光農園ベジタブルプレイス」さんで、万願寺とうがらし収穫のお仕事です。
仕事を担当するのは、就労継続支援A型・B型「NINE福知山」のメンバーです。
このベジタブルプレイスさんのお仕事は、7月に農業改良普及センターさんからご紹介をいただき、8月から始めています。メンバー3人と職員1人で伺っています。
今は、万願寺とうがらしの収穫が主ですが、海老芋の畑の草引きや、ハウスの草引きも依頼いただきました。
万願寺とうがらしの収穫は、猛暑のハウスの中なので、午前の短時間で終わるように9時30分〜11時30分まで行います。水分をとるように、職員がメンバーにこまめに声をかけながら行っています。
長さ14cm以上、幅が4cmほどのものを収穫します。慣れないうちは、目安になる道具で感覚をつかみながら、作業を進めます。
メンバーは、暑いけど万願寺とうがらしを切ってとるのはおもしろいと言います。
こちらの収穫は、10月頃まで続きそうです。
NINE福知山施設長田中氏の思い
農家さんのお手伝いの仕事は、2年前から始めました。当初は手探りで、求人が出ている農家さんを探して、直接アポをとったり、農業改良普及センターさんにノウフクに興味を持っている農家さんがいないかと尋ねたり。実際に仕事に伺うようになってからは、農家さんから農家さんに介をしていただいたりと、今では5〜6件の契約をいただいています。
メンバーに仕事をしていただくのは、基本的には本人さんの意志を尊重しています。最初は、農業に向いてないのかな?と思ったメンバーも実際にやったら、とてもマッチすることもあります。ほんとにやってみないとわからないものだなと思います。挑戦していって、自分のものにして就職や仕事につなげていただけたらとの願いです。
メンバーも農業はやりがいがあると言っています。「暑くてたいへんだけど、これだけとれた。」とか、「これだけやり遂げた。」と。そして、人手不足で困っている農家さんの手助けになったということは、糧になっています。
今回紹介の作業所
就労継続支援A型・B型
「NINE福知山」(京都府福知山市)
玉ねぎ「ケルたま」収穫!タキイ種苗さん、AGRISTさん講師に!Vol.5(2023年9月12日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培
京都府「チャレンジ・アグリ認証」5回めです!
今日は、いよいよ「ケルたま」の収穫です。
9月22日に、播種をして、育苗に取り組みました。
11月10日に、その育てた苗を定植、播種から約9ヶ月、やっと収穫の日を迎えました。
この「ケルたま」は、講師としてもお世話になっているタキイ種苗様の品種で、ポリフェノールの一種、ケルセチン含量が従来の秋まき品種の1.5倍も多く含んでいる機能性野菜になります。
玉ねぎの取り方、葉っぱと根っこの切り方を、教えていただきました。
メンバーは、収穫が1番楽しいと言います。
玉ねぎができるかなぁと思っていたけど、できてよかった。玉ねぎができたのをみたら、嬉しい。
また、玉ねぎをとるのも楽しいし、根っこや葉っぱをハサミで切るのも楽しい。
みんなで育てた玉ねぎの収穫。喜びもひとしおですね。
玉ねぎも大きく育ち、いいのができたようです。
ただ、今年は梅雨が早く、長雨後の収穫になってしまい、玉ねぎの貯蔵が心配です。
収穫後の玉ねぎをコンテナに詰めて、ハウスに運びます。
ハウスに並べて、乾燥させていきます。うまく乾きますように。
次回は、7月13日。この京都府「チャレンジ・アグリ認証」も最終回になります。
出荷、調整作業を教えていただき、いよいよ販売です。
「ケルたま」の販売に関してなどは、文末のお問合せ先まで、ご連絡をお願いします!
岸田先生、瀬川先生ありがとうございました。
第5週学習レジュメPDF(1.856KB)
わかりやすい資料もありがとうございます。
最後に、京都府の担当の方に、農福連携事業への思いをおうかがいしました。
この農福連携事業を通じて、利用者の方の生きがい作りのきっかけになればとの思いです。スキルを身につけていただいて、農業法人などの一般就労に結びつけていただけたらいいですね。
全国でもこのような講習、実習は珍しいです。いろいろ改良を重ねて、ニーズにあった形で取り組みを進めていけたらと考えています。
今までは、学ぶだけで、販路開拓まではしていませんでした。マルシェや市役所前での直売だけでは、大量に販売するのは難しく、作物を作っても余らせたりしていました。
今回の取り組みは、業者さんまでつなげるよう、事務局で販路開拓。業者さんを紹介して、買い取ってもらうことを決めていただけたので、安心して作物を作っていただけます。
さらに、これ以上の新しい取り組みもできたら。例えば、京のノウフクの商品を東京のマルシェへとつなげて、定期的な販売を行う。また、業者さんに農家さんを仲介していただいて、施設外就労が叶えば、農家さんの人手不足の解消にもつながります。
京都府としてもマッチングが不十分なので、このようなことも強化していきたいですね。
今回紹介の作業所
社会福祉法人よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センターいかるがの郷(京都府綾部市)
農家さんと契約栽培!さつま芋の苗作り(2023年9月12日)
こんにちは!今日は、さつま芋の苗作りです!
京丹後市網野町の「山野農園」さんとの契約のお仕事です。
山野農園さんは「舞妓金時」というブランドのさつま芋を栽培されています。
今回は、その苗作りをさせていただきます。
この種芋は、山野農園さんから購入し、できた苗を山野農園さんに買っていただきます。
今日は、山野農園さんのお父さんと息子さんに来ていただきました。種芋の植え方、管理の仕方などを教わります。
メンバーが他の作業をしている間に、マルチに穴をあけていただき、種芋と、トンネルの準備をしていただきました。
そして、いよいよ種芋の植え方と管理の仕方を教えていただきます。
深く植えすぎないように、さつま芋の上が土から見えていても大丈夫だと教えていただきました。
普段から、畑作業をしているので、さつま芋の植え付けも上手にできそうです。
山野さんにOKサインいただきました!
1回の収穫で3,000本くらいの苗がとれる予定です。それを5回転から6回転。こちらも忙しくなります。
いい苗をたくさん作って、山野農園さんに美味しいさつま芋をたくさん作っていただきたいと思います。
そして、メンバーの手取りも増えればありがたいことです。
最後に、山野農園さんの息子さんにお話をうかがいました。
ノウフクの取り組みを実際にされていてどう思われていますか?
「ほんとに「仲間」という感覚ですね。(「共同作業所全国連絡会」では、40年以上も前から利用者さんのことを「仲間」と呼んでいます。)
別の作業所さんの仲間には、さつま芋や里芋の袋詰めを以前からお世話になっているのですが、出荷作業のピークの時に助けてもらえて、私たちは生産に専念できて、ほんとうに助かっています。
これから苗作りもしてもらえたら、規模を大きくしていくことができます。少しでも、地域の空いた農地を減らしていくことができると期待しています。
そして、お互いにいい仕事を続けていけたらいいなと、一緒になって農業をしていく、仲間だと思っています。」
今回紹介の作業所
社会福祉法人よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
玉ねぎ「ケルたま」追肥!タキイ種苗さんAGRISTさん講師に!Vol.4(2023年6月8日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培
京都府「チャレンジ・アグリ認証」4回めです!
今日は、追肥について、畑で作業をしながら教えていただきます。
今回も、タキイ種苗の岸田先生とAGRISTの瀬川先生に教えていただきます。
岸田先生から、玉ねぎがしっかり成長していると言っていただけました。
2月は温度がわりと高く、玉ねぎが動き出すのと、雪が解けて、お天気が悪くないタイミングでということで、作業を少し前倒しにしたという説明をいただきました。
先ずは肥料の計算を先生がしてくださり、各担当分の肥料の計量から始めます。
マルチを張っているため、流れてしまう分もあるので、通常の倍量を撒きます。
瀬川先生から、肥料の撒き方や注意点の説明です。
肥料を撒く前に草を抜くこと。根っこが浮き出ていないかを見て、浮き出ていたら根っこに土をかぶせる。根っこが浮き出ていたら、病気になったり、とう立ちになるからとのことです。
また、肥料を撒くときには、畝から落とさないように気をつけて撒くようにすること。
肥料が落ちてしまうと、草が生えてきてしまうからと教えていただきました。
それでは、実践です。
草を抜いたり、根っこが浮き上がっていないか確認です。
そして、畝から落とさないように、丁寧に肥料を撒いていきます。
マルチの上から肥料を撒くことができました。
雨で溶けて根本に流れて、玉ねぎの肥料になってくれます。
次回は、6月、収穫・貯蔵の予定です。
最後に、岸田先生に京都府の農福連携の取り組みについて、感想をお聞きしました。
「素晴らしい、いい取り組みだと思います。特に、今回の取り組みは、学ぶだけではなく、作物の販路開拓まで京都府の職員さんがされるので、売り先もしっかりしているし、価格も安定しているので、安心して作れますね。上手にできて、皆さんの収入が上がれば嬉しいなと思っています。」
と、あたたかいお言葉をいただきました。
さあ、午後からは、引き続きタキイ種苗の岸田先生の講義に続きます。
「ケルたま」の販売に関してなどは、文末のお問合せ先まで、ご連絡をお願いします!
岸田先生、瀬川先生ありがとうございました。
京都府の谷垣さん、三原さんありがとうございます。
玉ねぎの肥料や病害虫についてのわかりやすい資料もありがとうございます。
これから、玉ねぎの収穫・販売まで、よろしくお願いいたします。
今回紹介の作業所
社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センター いかるがの郷(京都府綾部市)
玉ねぎ「ケルたま」定植!タキイ種苗さんAGRISTさん講師に!Vol.3(2022年12月22日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培
京都府「チャレンジ・アグリ認証」3回めです!
今日は、定植について、畑で作業をしながら教えていただきます。
先ずは、定植前に苗の生育状況を確認していただきます。
タキイ種苗の岸田先生から「200穴のトレイで作る苗としては、ベストです。」と言っていただけました。
10月終わりくらいに、苗がお辞儀をしてきたので、土から15cm位残して剪葉をしました。剪葉することにより、根が太くなり活着がよくなります。苗の先が茶色くなっているのはそのためです。
さあ、畑へ運んで定植です。
本日もタキイ種苗の岸田先生とAGRISTの瀬川先生に定植の仕方を教わります。
苗が植えやすいように、棒で1つずつ土に穴をあけていきます。
その時に、棒を指で押さえて、深さを決めて穴をあけます。
苗の分岐点より上に土がかぶってしまうと、苗が死んでしまうと教わりました。
皆さん、ていねいに定植を行っていきます。
今期から玉ねぎ栽培を始める事業所のメンバーは、「はじめての定植です。こういう風に植えるのかとわかって、楽しかった。」と(^^)
次は、2月、3月に追肥の予定です。
この苗たちは、このまま冬を超え雪の下になっても、元気に春を待ってくれるはず。
「ケルたま」の販売に関してなどは、文末のお問合せ先まで、ご連絡をお願いします!
さあ、午後からは、引き続きタキイ種苗の岸田先生の講義に続きます。
冬に備え、排水対策などを教わります。
次回のチャレンジ・アグリ認証は、来年2月16日。「追肥」の予定です。
岸田先生、瀬川先生ありがとうございました。
京都府の谷垣さん、三原さんありがとうございます。
わかりやすい資料もありがとうございます。
これから、玉ねぎの収穫・販売まで、よろしくお願いいたします。
今回紹介の作業所
社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センター いかるがの郷(京都府綾部市)
玉ねぎ「ケルたま」栽培!タキイ種苗さん、AGRISTさん講師に!Vol.2(2022年12月5日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培
京都府「チャレンジ・アグリ認証」2回めです!
本日は、マルチの貼り方について、実際に畑で作業をしながら、教えていただきます。
まずは、前回播種や育苗について教えていただいた、苗の生育について、確認です。
まずまずの生育状況です。
本日もタキイ種苗株式会社の岸田先生と、株式会社AGRISTの瀬川先生に教えていただきます。
岸田先生から事前に、お天気がよく土壌のコンディションがいい時に、畝立をしておくようにと、その際には、丹後は雨が多いので、高さが最低でも20cm〜25cmくらいの高畝にたてるようにとアドバイスをいただいていました。
では、畑に出て、畝の慣らし方から教わります。
先生方が実際に作業をしながら教えて下さいます。真ん中に水がたまらないように、若干かまぼこ型に慣らしていくということです。
みんな、黙々と丁寧に一生懸命に作業を行います。
準備が整ったら、マルチ張りです。
2人1組で順番に体験していきます。
こちらは、ベテランさんと農業をやり始めた2人組です。
農業をやり始めたばかりの新米さんが、とても熱心に積極的に学んでいらっしゃいましたので、お話をおうかがいすると、「妹さんが畑を始めたいと言っているので、勉強して教えてあげたい。」とのことでした
マルチに土をかけて、風で飛ばされないようにします。
きれいにマルチが張れました。
次回は、いよいよ定植ですね!
前回の記事にも書いていますが、「ケルたま」という品種を中心に栽培します。収穫は6月中下旬になる晩生の品種。
ケルたまは、ポリフェノールの一種、ケルセチン(配糖体)含量が従来の秋まき品種の1.5倍も多く含む機能性野菜になります。
収穫がほんとうに楽しみになりますね。
作付けは17a、計算上では、玉ねぎ35,400個くらいになります。
「ケルたま」の販売に関してなどは、文末のお問合せ先まで、ご連絡をお願いします!
さあ、午後からは、引き続きタキイ種苗の岸田先生の講義に続きます。
次回のチャレンジ・アグリ認証は、11月10日。「定植」の予定です。
岸田先生、瀬川先生ありがとうございました。
京都府の三原さん、谷垣さん、ありがとうございます。
わかりやすい資料もありがとうございます。
これから、玉ねぎの収穫・販売まで、よろしくお願いいたします。
今回紹介の作業所
社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センター いかるがの郷(京都府綾部市)
玉ねぎ「ケルたま」栽培!タキイ種苗さん、AGRISTさん講師に!(2022年11月4日)
こんにちは!玉ねぎ「ケルたま」栽培始まりました。
もう長いメンバーは、20年近く農業に従事しています。
主に九条ネギなどを栽培してきまた。
そんな、ベテランも新人も一緒に、玉ねぎ生産・販売のための勉強をしながら、さらにパワーアップして、いい玉ねぎを沢山収穫できるように、来夏の収穫・販売に向けてがんばっていきます。
今回も、京都府の「チャレンジ・アグリ認証」という農福連携事業でお世話になります。
講師は、昨年もお世話になりました「タキイ種苗株式会社」の岸田先生と、「株式会社AGRIST」の瀬川先生に教えていただきます。
期間は、来年の7月まで。播種から収穫・出荷調製までの全6回。
実践の中で、実技と講義の両面で学んでいきます。
メンバーに、チャレンジ・アグリのスケジュールと概要を確認していただいて、いよいよハウスに移動して播種の実践です。
今期は、17aの作付けを予定しています。
計算上では、玉ねぎ35,400個くらいになります。ということは、35,400本の苗が必要になります。200穴トレイに1粒ずつ種を蒔くので、トレイに換算すると177枚になります。がんばります!!
培土を混ぜます。
播種のために、土をトレイに入れます。
その後、しっかりと灌水します。ミストがいい感じです。
今回は、「ケルたま」という品種を中心に栽培します。11月に定植し、収穫は翌年6月中下旬になる晩の品種。
そして、ポリフェノールの一種、ケルセチン(配糖体)含量が従来の秋まき品種の1.5倍も多く含む機能性野菜になります。
収穫がほんとうに楽しみになりますね。
そんなケルセチン(配糖体)を多く含む「ケルたま」は、タキイ種苗さんが開発された品種になります。
この講習では、タキイ種苗さんから提供いただいたペレット種子を使用させていただきます。
1穴に1粒の種を落とせる、初めて使う播種機です。
先生に使い方を教えていただきながら、丁寧に作業を進めます。
穴に種が入っていないところは無いかと、1つずつチェックしていきます。
覆土をして、軽く灌水します。
午前中にできるだけ、播種をしていきます。
そして、午後からは、タキイ種苗の岸田先生の講義に続きます。
メンバーに、チャレンジ・アグリが始まったことについて訊ねると、
「知ってないことを学べたら役に立つ。わからなかったら聞いて、みんなで少しでも力をつけていけたら、意味があるかな。」
農業は楽しいですか?の質問には、
「農業は、力を使うときはしんどい。収穫したり、野菜の出荷をするときは楽しい。」
次回のチャレンジ・アグリ認証は、10月20日。
「整地」の予定です。
岸田先生、瀬川先生ありがとうございました。
京都府の福井係長さん、谷垣さん、ありがとうございます。
わかりやすい資料もありがとうございます。
これから、玉ねぎの収穫・販売まで、よろしくお願いいたします。
今回紹介の作業所
社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
特定非営利活動法人自立支援センター いかるがの郷(京都府綾部市)
枝豆の袋詰作業で、農家さんの人手不足解消!(2022年8月25日)
こんにちは!農福連携、枝豆の袋詰作業のご紹介です。
この枝豆の袋詰作業は、農民連京都産直センターさんから「京都府京丹後市の黒豆生産者が、地域の方にお願いしていたけど、高齢化による人手不足で困っている。」と、ご相談をいただき、始まりました。
今年で4年目になります。
地元産品「京都のくろ豆えだ豆」の袋詰めです。
メンバーには、施設内の冷房がある快適な作業所より、暑くても、こちら、農民連丹後センターでの袋詰作業のほうが楽しいと人気です。
なぜ、この仕事のほうがいいの?
それは、目に見えて成果がわかるから。
コンテナに入っている沢山の枝豆を、自分たちが袋に入れて、計り、栞を入れて、封をする。
その袋詰をされた枝豆がコンテナに溜まっていく。
毎日、各事業所に割り当てられた量をこなしていく。(全体で1400袋)
そして、それらがスーパーに並んでいるところが、想像できる。
それら、一つ一つが目に見えてわかりやすく、できる喜びや、やり遂げる喜びなど、達成感につながっているようです。
今年から参加している「つむぎ」は、今日でまだ2日目ですが、メンバーにおうかがいすると、「楽しい」「新しい仕事をやってみたかった」ということでした。
一方、「リフレかやの里」のメンバーは、この仕事は、最初から参加しているので、今年で4年目。
普段は九条ネギの播種から、苗作り、ハウスでの栽培などを行っている農業スペシャリストチーム。
こちらは、他の作業所が1400袋こなすのが難しい時に応援に来て、慣れた手付きで作業を進めます。
あるメンバーは、袋に入れた枝豆の量が、目測で多い、少ないがわかるようで、他のメンバーが入れた袋の量を手際よく調整しながら計量します。
枝豆の袋詰は、7月と10月の年2回の作業になります。
仕事のご依頼が増えて、1年を通して仕事ができるようになったら、メンバーにもっと喜んでいただけると思っています。
昨年の冬は、別の農家さんに、さつま芋や里芋の袋詰の仕事をいただきました。
その農家さんは、「さつま芋や里芋の需要はあって、生産量を増やしたいのだけど、袋詰などが間に合わなくて生産が増やせなかった。」とのことで、作業所で袋詰めをさせていただくようになり、たいへん喜んでいただいています。
農作業の人手不足でお困りのことがありましたら、ご連絡をお待ちしています!
今回紹介の作業所
・社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「つむぎ」
「リフレかやの里」
「つむぎ」の利用者は、医療的ケアの必要な重症心身障害者、自閉症、身体障害者など比較的障害の重い人が中心の事業所です。現在、与謝野町、宮津市、伊根町から約40名の方が利用しています。
どんなに障害が重くても「働く中でたくましく」をモットーに、一人一人のペースに配慮しながら「働く」ことを大切にし工賃アップを目指しています。
また、医療的ケアや健康管理、毎日元気に通所できる「体づくり」「生活の豊かさ」を求めた活動や自治会活動にも力を入れ、障害のある人の全面発達をめざす支援をしています。
九条ネギ栽培講座!全5回受けてみて、楽しかった(2021年3月22日)
令和2年度チャレンジ・アグリ認証-出前講座-
九条ネギ栽培について、タキイ種苗の岸田先生に教えていただきました。
1ヶ月に1日程度のペースで、全5回にわたる、本格的な農業講座です。
目的は、作業知識・技術の習得や働く意識の向上のためです。
今回で無事に5回の講座を終えることができました。
内容は、
【第1週】 令和2年11月 4日(水曜日)[生育管理]
【第2週】 令和3年11月18日(水曜日)[収穫、調整、出荷]
【第3週】 令和3年12月16日(水曜日)[定植]
【第4週】 令和3年 1月27日(水曜日)[土づくり]
【第5週】 令和3年 2月17日(水曜日)[種まき]
12月に定植した九条ネギの苗も、しっかり根付いて育っています。
今回は、九条ネギの播種の実践と講義です。
みんな真剣に講義を聞いています。
実際に作業をしてからの講義なので、おさらいにもなり、わかりやすいです。
さらに、今後、注意していくポイントについてもしっかり教えていただきました。
ペレット種子など、他の種の種類についてもサンプルも見せてもらい紹介していただきました。
本日は出前講座最終日ということで、京都府からアドバイザーの乾さんにもお越しいただきました。
講義が終わり、受講した仲間1人1人に感想を聞いてくださいました。仲間の感想は、
「楽しかった。」
「ネギの種まきが、しっかりできたところと、できていないところがあったけど、がんばれました。」
「種まきが難しかった。」
「いろいろと勉強になりました。」
「ふぞろいになった。」などと応えてくれました。
鎌部障害者支援課長から、1人1人に修了証書の授与をしていただきました。
乾アドバイザー、鎌部障害者支援課長から、修了式の挨拶では、「チャレンジ・アグリ認証-出前講座-」を受けていただき、農業の基礎を学んでいただけました。
また、今日からあらたな農業のスタート。
農業は、与えられたことだけやるのではなく、自分たちで考えて、一生懸命世話をすることにより、いい作物になる。
そして、いかによいものをいかにたくさん作っていくか、おんなじがんばって努力しているのだから、お金に変えていく。
農業は、業がついているように仕事。
自分達だけが食べるのではなく、誰かに買って食べてもらえる。
そういうことも思い浮かべながらがんばて欲しい。
受講者の方が自分たちの畑に帰って、それぞれ努力され、がんばっていただくことを期待しています。
と、お言葉をいただきました。
また、終始、優しく丁寧に教えてくださった岸田先生に感想をおうかがいすると、
「九条ネギを中心にやっておられるので、皆さん熱心でやる気があった。これを機に、また、やる気が出て、上手に作られるようになってさらに収益をあげていただけたらと思います。」とのことでした。
みんなの熱心なやる気を、先生もしっかり受け止めてくださっていました。
先生に教えていただいたことを守りながら、よい九条ネギを作り、お客様に喜んでいただき、さらに収益をあげていきたいですね。
今回紹介の作業所
・社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「すまいる」(京都府宮津市)
九条ネギ栽培講座!!講師はタキイ種苗の岸田先生‼(2021年3月11日)
令和2年度チャレンジ・アグリ認証-出前講座-
九条ネギ栽培について、タキイ種苗の岸田先生に教えていただきます。
1ヶ月に1日~2日程度のペースで、全5回にわたる、本格的な農業講座です。
目的は、作業知識・技術の習得や働く意識の向上のためです。
仲間のみんなが、勉強の機会が無かったのと、新しく九条ネギ栽培を始める作業所もあったので、出前講座事業をお願いしました。
内容は、
【第1週】 令和2年11月 4日(水曜日)[生育管理]
【第2週】 令和3年11月18日(水曜日)[収穫、調整、出荷]
【第3週】 令和3年12月16日(水曜日)[定植]
【第4週】 令和3年 1月27日(水曜日)[土づくり]
【第5週】 令和3年 2月17日(水曜日)[種まき]
今回は、山田地区から金屋地区に移設したビニールハウスで、定植についての講座の様子をご紹介させていただきます。
岸田先生より、九条ネギの定植についての、ていねいな説明を聞いて実践!!
「すまいる」の仲間は、今年から九条ネギの栽培を始めています。
最初は慣れないので、とまどいながらでした。
岸田先生は、「最初は早くできなくて、当たり前なので、焦らないで」など、みんなが安心するような声掛けをしてくださいながら、教えてくださいます。
教えてもらったことを守りながら、丁寧にしっかり植えていきます。
九条ネギ栽培は初心者でも、他の作物は作っている農業の経験者なのでしっかり定植ができました。
よさのうみ福祉会では、2004年から九条ネギ栽培を始め、所属事業所が変わり、2018年度からは、リフレかやの里所属となりました。
現在は、ビニールハウス7棟、育苗1棟で、周年九条ネギを栽培しています。
そのため、リフレかやの里の仲間たちは、慣れた手つきで、素早く定植を進めていきます。
「リフレかやの里」では、苗作り、苗の販売もしていますので、近隣の農家さんにも喜んでいただいています。
九条ネギの苗作りや栽培は、難しいこともありますが、丁寧な水管理などを行うことで、周年栽培を実施しています。
仲間も農業が好きで、草取りもおもしろいと言っています。
午後からは、リフレかやの里レストランに移動し、スライドを見ながらの座学です。
育苗管理、定植、潅水、病害防除(減農薬対策)などについて、大変わかりやすく教えていただきました。
遠方からタキイ種苗の岸田先生のような方にお越しいただき、本格的に教えていただくことで、仲間のみんなの意識もあがります。
岸田先生、ほんとうにありがとうございます。
あと、2回の講座も楽しみです。みんなでよい九条ネギを育てていきます。
今回紹介の作業所
・社会福祉法人 よさのうみ福祉会
「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
「すまいる」(京都府宮津市)
小麦を使わない!!地元のお米とフルーツと野菜でカフェ&ランチ(2020年12月21日)
すべてのメニューに小麦は一切使わない。地元のフルーツまたは野菜を1つは入れる。
「カフェこぴーぬ」のこだわりです。
なぜ、小麦を使わないのか?
それは、丹後には、美味しいお米がたくさんある。単純に美味しいお米を使いたい。
そして、美味しいフルーツもたくさんある。
米粉100%でフルーツをたくさん使えるものを考えたらタルトになりました。
はじめは、米粉100%で作ったタルトが、全国的にも珍しかったのか、調べても無く、試行錯誤を繰り返しながら自分たちで考えて作りました。
米粉を製粉したくても、米粉専用の製粉所は無く、小麦粉が混ざる可能性があったため、自分たちで機械を購入して、米粉を作るところから始めました。
年間を通して、地元のフルーツを確保することも大変でした。
農業委員さんに聞きにいったり、農家さんつながりで紹介していただいたり、今では、年間を通して季節のフルーツでタルト作りができるようになりました。
12月からは、いちごのタルトを製造販売しています。
ランチにも小麦を使わないので、お醤油も小麦粉が入らないもの。
ハンバーグのつなぎもパン粉が使えない。
いろいろ試し、今はパン粉の代わりにご飯をつなぎにするなど、工夫しながらやっています。
カフェこぴーぬは、仲間の働く場(ところ)重度の仲間は、フルーツや野菜の仕入れに、SNSができる仲間は、宣伝を。
調理ができる仲間は、スイーツやランチ作りを担当。
仲間も自分たちが作ったものが、ショーケースに並ぶとよい刺激になり、働きがいも感じていきまた、日々、楽しいと言って働いています。
平成28年には、栗ロールが「ほっとはあと京の彩り」で準グランプリを受賞しました。
仲間も一緒に授賞式に参加していたのですが、自信を持って挑んだので、優勝できなくて残念な気持ちで帰ってきました。
あおぞら市を毎月1回、月始めの金曜日と土曜日に開催しています。時間は10時00分〜14時00分
お世話になっている農家さんを、多くの方々に知っていただきたい。
少しでも、農家さんにも還元できたら嬉しいという思いで始めました。
近所の方たちにも、好評をいただいています。
こぴーぬのカフェ、ランチ、スイーツ、毎日営業しています。多くの方にお越しいただけたら嬉しいです。
カフェタイム 10時00分〜18時00分
・ランチタイム 11時30分〜14時00分
四つ葉ハウスのグッズ(さおり、陶芸)も販売しています。定休日は月曜日です。
ご来店をお待ちしています(*^^*)
今回紹介の作業所
・社会福祉法人 あみの福祉会
社会福祉法人 あみの福祉会
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楽しい!枝豆の袋詰作業(2020年11月25日)
このお仕事は、農民連京都産直センターさんから「京都府京丹後市の黒豆生産者が、高齢化による人手不足で困っている。」と、ご相談をいただき、始まりました。
地元産品「京都のくろ豆えだ豆」の袋詰めです。
ゆうゆう作業所では、きょうと農福連携センター北サテライトの「リフレかやの里」から紹介いただき、まだ、始めてから2回目の作業です。
わかりやすい作業なので、メンバーも楽しく。はりきって、作業に取り組んでいます。
まだ、2回目ですが、慣れた手つきで、スムーズに作業を進めています。
「おー、ぴったり!!」
1回で規定内のグラム数になると、嬉しい声も聞こえます。袋詰の1袋のグラム数を、214g~216g内に収めます。
みんなで確かめながら、今回も規定量内!!
そして、次々と商品が出来上がっていくのも楽しいところです。
支援員がしっかり、1コンテナの入数はチェックを行います。1日の数量も、できる量で取り組めるので助かっています。
メンバーに聞いても、「楽しい」「けっこう、おもしろい」「計るのも楽しい」と。
ゆうゆう作業所では、他にも
●農場の草刈り ●玉ねぎの収穫 ●さつまいものひげとり などの作業を行っています。
梅本さんのオーガニック野菜を仕入れて、販売しています(2020年9月11日)
ここ「障害児(者)多機能型生活支援センターろむ」てくてく班には、年齢、障害特性も様々な6名の仲間がいます。
野菜の仕入れ販売をするようになったのは、仕事の目的を見直した時に地域と繋がりを持ち、活動の世界を広げることを確認したことから始めました。
3年ほど前から、知合いの農家さんから協力をいただけるようになり、農作物の仕入れ、販売を行うようになりました。
今日は、その中のお1人、オーガニック野菜の梅本さんのところに仕入れに伺います。
今日の野菜は、すべて注文をいただいており、すでに売り先が決まっているものですが、日により、取れたて野菜の販売に出かけることもあります。
トマトを販売する時には、自分たちで絵を描いてチラシを作り、真っ赤なとまと帽子をかぶって宣伝したりもします。
農家さんの家に着くと「こんにちは~」と挨拶をします。
農家さんと仲間が直接、顔を合わせ野菜をいただきます。仲間は何度も行くことで見通しを持って取り組めます。
農家さんから「お願いします」と託された新鮮な野菜を落とさないように、つぶさないように、ていねいに運びます。
みんなで「商品、大事にね~」と声をかけながら運んでいます。運ぶ仕事も慣れてきました。
繰り返して取り組むことを続けてきて3年。
今年は仲間同士で野菜を袋に入れる姿も見られるようになりました。
1つのことを、ていねいにすることをこころがけています。
時間をかけて何度も行うことで見通しができ、仲間同士のつながりが強くなります。
自分の興味が勝ってしまう時もありますが、みんなで「がんばろうで~お客さんに届けようで~」と声をかけ、励まし合って何回も何回も繰り返し、根気よくやっています。
失敗することもあるけど、失敗したらあかんではなくて、次はこうしようかなど、職員もアイディアを出し合って付け足し、付け足しで、その都度振り返りながら、日々やっています。
試行錯誤しながら、仲間が関われることを探しているうちに仲間自身が変わり、いい取り組みにつながっています。
地域に出るようになって、仲間が挨拶やお礼が言えるようになったり、仲間から、「今日はあそこに行くんだね。」と言われた時は、自分の仕事だと思ってくれるようになったんだなと感慨深く、支援員としてよかったと思える瞬間です。
自分で稼いだ給料を使う楽しみとして「給料取り組み」を毎月しています。
美味しいものを食べたり、好きな乗り物に乗ったり。みんながすごく楽しみにしている取り組みです。
「がんばったで、おいしいね。」と、働くことの大切さをみんなでふりかえっています。
地域の人と出会い「おねがいします」「おいしそう。配達、ありがとう」の声をきけること、自分の「運ぶ」「入れる」「届ける」役割があること、給料取り組みのような楽しみtのあることが、てくてく班の仲間の「また、頑張ろう」につながっています。
また、野菜の仕入れ販売をさせていただけるようになって、農家さんからは、
「お野菜が自分のところ以外のルートから、顔の見えるお客さんに、直接伝えてくれるのが嬉しい。」
「お客様につないでくれている。」
などのお声もいただけており、大きな励みになっています。
農家さんが捨てるしかなかった玉ねぎを、商品にするお手伝い(2020年6月17日)
「包丁通りまーす。」「まな板通りまーす。」
メンバー(利用者)が道具を持って移動する時のいつもの光景。
ここでは、ムキ玉ねぎの加工の仕事をしています。
この仕事の始まりは、野菜の下処理加工をしている地元企業からお声を掛けていただきました。
始めてからは、まだ5ヶ月くらいです。
最初は、やったことがない仕事だったので、3ヶ月間その地元企業にトライアルとして、メンバーが交代で通い、仕事を教えてもらいました。
今も、玉ねぎの皮を剥く、エアーコンプレッサーは2台しかなくその他のメンバーは、玉ねぎを1つ1つ手で剥いています。
まだまだ効率をあげることができると思うのですが試行錯誤しながらやっています。
メンバーの1人、高田さんに聞くと、「目が痛い、結構痛いときがある。」やはり、目が痛いようです。
「でも、作業はみんな早くスムーズにできている。最初はヘタ切が難しかった。どこまで切っていいかわからなかった。今は慣れてきた。みんな、エアーとか切り作業が上手になってすごいなと思う。自分も上手になっていくことは嬉しい。」
向上心もあり、みんな、一生懸命に黙々と仕事をしていきます。
皮を剥いたものをチェックしたり、計量器でムキ玉ねぎを計って20kg入のコンテナを次々に作っていきます。
コンテナを持つときは、腰を傷めないように2人がかりで持つようにルールを決めています。
そして、車に詰め込み納品です。
材料の集荷も、商品の納品も職員と一緒に車に乗っていきます。
玉ねぎの流通は多く、年中仕事があるようで、ありがたいです。
規格に合わず、廃棄になっていた玉ねぎが商品になるので、農家さんにも喜ばれています。
この玉葱は北海道から来ています。北海道の玉ねぎを自分たちがムキ玉ねぎにしています。そのムキ玉ねぎが、他所の工場でドレッシングになったり、介護食やベビーフードに。また、東京などの有名レストランでも使われています。
メンバーも誇りをもって、仕事ができます。
作業はメンバーと職員2名で一緒に行っているのですが、農家さんに喜んでいただけ、メンバーのお給料もあがるように、みんなで協力して作業効率をあげていきたいです。
今は手一杯でお受けできていませんが、ゆくゆくは、地元農家さんの大根や蕪の皮むきの仕事もお手伝いできるようにと思っています。
障害が有る無しに関わらず、人は成長できる(2020年4月20日)
最初は、ジュース作りを教わりに、師匠の所(長野県の手作り農産加工所)に職員が1週間ずつ、数ヶ月間実習に通いました。
最初は失敗もしたし、メンバー(利用者)への伝え方もよくわからないし機械も途中で止まるし、その原因がなかなか解らずに瓶詰めまでいかずに、廃棄したこともあります。
農家さんには原材料保証をしないといけないし、ジュース作りなんて、ほんとうにできるんかなーと不安でした。
それでも、ジュース作りは半年くらいで、順調に行えるようになりました。
ですが、メンバーとの信頼関係を築くのは、1年くらいかかりました。
メンバーの家庭訪問をよくしました。
親御さんに、食品を扱うので、お子さんに対して、厳しくさせてもらうこともある、厳しく注意させてもらうことなど話しをさせていただきました。
また、実際に注意したあとは、凹まれるので、ご家庭にこういうことがあって、こういうことで注意させていただきました。など、その都度、連絡をさせていただきました。
職員の意識変革
1年ちょっと過ぎた頃ですかね、メンバーのご家庭から嬉しい連絡をもらいました。
「家でも料理や洗い物などの手伝いをしてくれるようになりました。今まで、やってもらうだけの存在から、一緒にやれる存在になってきました。」と、それを聴いたときはほんとうに嬉しかったですねぇ。
その話を聴いて、自分も変わりました。
それまでは、とても失礼なことだったのですが、潜在意識の中で障害があるので無理だろうとか、これは無理だろうと思っていたんですね。
それからは「ことがわかったら、やってもらえる。」と思いました。
その例としては、毎日ジュースを作った後は、機械を分解してきれいに洗ったり、消毒をする作業があるのですが、機械は軽自動車くらいの値段がすることもあり、メンバーには、触ってもらわないようにしていました。
職員が機械を分解して、メンバーには部品を洗ってもらうなどと、作業を分担していました。
でも、それから考え方を変えて、機械の分解から組立もメンバーにしてもらうようにしました。
大きな失敗は1回くらいですね。
その時は、機械の一部が駄目になったんですが・・・・。
メンバーの成長
今では、逆に、職員が部品の場所を尋ねるくらいに、メンバーが整理整頓や管理もきちんとしてくれています。
メンバーが色々できるようになってからは、生産性があがるようになりました。
その間、職員は他のことができるようになりました。
ほんとうに、メンバー1人1人が考えて、自分たちで動けるようになりました。
農家さんのメンバーへの見方も変わってきました。
今では、野菜の受け入れもメンバーだけでやります。
誰々の人参とか、区分けして管理してくれます。
最初の頃は、ぶつかっても挨拶できなかったメンバーたちも今では、人が来られるのが嬉しくて、農家さんとも会話します。
野菜を持ってきてくれる農家さんも工場を覗いて「(この中の)誰が障がい者なん?よう働くわなー。」と言ってくれます。
あるメンバーのお母さんが、話してくれたことがあります。
「家族に、ご飯を食べに行こう。カラオケに行こう。と、言って連れて行ってくれて・・・・。
障害を持って生まれた子供が、そんな風に言ってくれることが嬉しかった。」と、言っていただきました。
親亡き後に、1人の社会人として1人暮らしができるか、できるようにサポートするのも我々としての任務だと心が引き締まります。
今回紹介の作業所
・よさのうみ福祉会「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
農家さんの規格外野菜などをジュースやジャムに加工できます(2020年4月6日)
開所とほぼ同時期にジュース作りを始めて、9年が経ちました。
メンバー(利用者)は、平均4~5年の経験者です。最初はとまどいもありましたが、今では、1人1人が責任箇所をもって従事してくれています。
自分たちががんばらないとジュースができないとの思いが強く、以前は気分や体調崩したと、休まれることも多かったですが、今では毎日通所してくれます。
メンバーは、自分が作っているジュースに誇りをもっています。職員の補助ではなく、自分たちが作ったという意識があります。
食品加工の難しさ
とはいえ、野菜などは生物なので、食品加工は難しいです。必要最小限の添加物におさえながら、その年々で採れた作物の味が違うので味の調整を行います。
例えば、人参ジュース作りでは、今年は雪が少なく人参の甘みが少ないので、煮詰める時間を少し長くして、自然な甘みが出るようにしています。砂糖なども極力、少なめにしています。
また、持ち込まれた野菜などは、規格外だったり痛みが早かったり状態はまちまちです。
これは早く加工しないといけないとか、これは日保ちがするなど、仕分けが難しいですが、メンバーは自分たちで見分けます。
さらに、食品なので特に安全性には気を使うのですが、適材適所で検査が得意な性質のメンバーもいて、細かいものでも見逃さず、時間をかけてしっかり、じっくりと最初から最後まで集中して検品をやってくれます。
おかげで、開所して9年、食品事故はおきていません。
地域に支えられて
年間を通じて、仕事はありすぎます。加工待ちは3ヶ月くらい。地元以外も、愛知県より南の地域、沖縄から材料が届くこともあります。
食品ロスを無くすために、地区の農業振興会さんが冷凍庫・冷蔵庫を整備してくださいました。
この地区は農家さんもまとまりがあり、地域と溶け込んでやらせてもらっています。
福祉は地域の協力がないと成り立ちませんのでいい場所に来させていただきました。
メンバー細見さんの話
メンバーの細見さんにもお話をおうかがいしました。
ジュース、ドレッシング、ねぎ味噌などを作っています。作業工程の中で、いろいろなことをさせてもらっているし、楽しいです。
農家さんの野菜やりんごを使った、独特のジュースを作っているし、買って飲むと美味しい。
色んなものを作るのが好きなので楽しい。野菜の準備もしているし、それも楽しい。と。
楽しく責任をもって従事されていることは、仕事の様子にも溢れています。
京都丹後で作った美味しいものをお持ちしました ~「第3回ノウフク新春大感謝市」~(2020年2月28日)
今年で3回目、イオンモール京都桂川さんで開催のノウフク新春大感謝市に参加させていただきました。
京都府外の事業所も参加される、賑やかなイベントです。
日頃、障害者福祉とつながりのない一般の方にも、気軽に利用いただき、普段の私たちの活動を知っていただく機会になれば嬉しいと思っています。
今回は、お客さまに喜んでいただけるようにと、事業所のメンバーが農家さんの収穫をお手伝いさせていただいた、さつま芋の紅はるかを沢山用意してきました。水分たっぷりのしっとりと甘いお芋です。
特別に、200円で詰め放題です。
お客さまに自由に詰めていただいたらいいのですが、この藤原さんの詰め放題の技を目にすると、お客さんに「詰めて」とお願いされてしまいます。
藤原さんもお客さまのためにと、塔のように詰めていきます。これには、お客さまも満面の笑顔です(^^)
その他にも、自分たちで作った、お漬物やドライトマト、切り干し大根などなど。
その中でもこの大根のビール漬は、手前みそですが、ほんとうに美味しいんです。私も2袋買ってしまいました。
もちろん、さつま芋の詰め放題も藤原さんにお願いして詰めていただきました。
今回もほんとうに多くのお客様にお越しいただきありがとうございます。感謝です。
今回紹介の作業所
・よさのうみ福祉会「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
九条ねぎの定植は慣れたものです!!〜京都府・与謝野町社会福祉法人よさのうみ福祉会「リフレかやの里」〜(2020年1月27日)
本日は、ハウス栽培の九条ネギの定植作業です。
このお仕事は、地元農家さんからのご依頼で、もう5〜6年前からさせていただいています。
本日、お仕事をさせていただいているハウスは、私たちのハウスのお隣さんです。
本日は、メンバー7名と職員1名で作業にあたらせていただいています。
九条ねぎの定植は慣れたもの、自分たちも8棟のハウス栽培をおこなっています。
1棟は九条ねぎの育苗、7棟で九条ねぎ栽培を周年にわたって行っています。
こちらの農家さんは1人で農業をされています。
ちょうど苗を運んでこられたのでお話をおうかがいすると、
「1人でやると大変。一気に植えてもらえ、管理も楽になり、助かっています。」
また、「黙々とまじめにやってくれるので、任せてお願いできます。」と。
農家さんは、メンバーにも〇〇君と、名前で呼びかけます。
そして、「1人1人個性があるので、個性に合わせた言い方があるんです。障害とは言いたくない、個性だと思っています。」
と、メンバーの個性をよく理解してくださっています。
メンバーの1人、栗田くんにも話をうかがいました。
栗田くんは、6〜7年前から農業に携わっています。
ねぎの定植については、「ちょっとしんどい。ほとんどは楽しい。」と。
もう少し聞いていくと、実は、食べ物として、九条ねぎは、あまり好きではないとのことでした。(笑)
水菜の栽培の話もしてくれて、水菜栽培も楽しいとのことでした。水菜は、食べるのも、まあ好き。
露地栽培(屋外の畑)についても聞いてみると、「しんどい。水でぬかるんで足が抜けないこともある。」との話。
ぬかるんで、たいへんな時があったんですね。
(私もぬかるんだ露地に入った経験があるのでわかります。あれは、ほんとたいへん。泣きそうになります。)
冬の露地作物は、大根、キャベツ、白菜なども作っています。また、玉ねぎの定植もあります。
今日も、冷たい雨の中ですが、メンバー2名と職員1名で大根の収穫に行っています。
寒い日も、暑い日も、みんなで黙々とがんばっています。
リフレかやの里で栽培している九条ねぎは、地元の給食センターやラーメン屋さん、生協などで使っていただいています。
仕事のご依頼について
お仕事を依頼していただく場合、前回のような請負の野菜の袋詰めなどは、作業所メンバーと同行の支援員が一緒に作業を行います。
1袋いくらの出来高制で、作業代行をさせていただきます。
それは、パートさんのように時給で依頼をしていただかなくていいので、時間あたりの生産性が高い・低いと気にしないでいただけます。
それにより、気になるコスト計算も簡単になります。
また、作業所メンバーの派遣、作業所への持ち込みでのお仕事などご要望に応じて、お問い合わせをいただけたら嬉しいです。
彼らは、対価がいただけることを、とても張合いに思い仕事をします。
お給料があがると「服が買える」「どこどこへ遊びに行ける」と言います。
『生産者の皆さま、人手不足でお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください』
彼らの生活がよりよくなるように支援するのが、私たちの役割です。
今回紹介の作業所
・よさのうみ福祉会「リフレかやの里」(京都府与謝郡与謝野町)
野菜の袋詰などのお仕事承ります!! ~京丹後市久美の浜福祉会「かがやきの杜」~(2020年1月6日)
このお仕事は、農民連京都産直センターさんから「京都府京丹後市の黒豆生産者が、高齢化による人手不足で困っている。」と、ご相談をいただき、始まりました。
地元産品「京都のくろ豆えだ豆」の袋詰め、1日600袋〜900袋の仕事です。
今日のオーダーは650袋。メンバー2人と支援員1人で作業します。
吉谷くんは19歳。枝豆の袋詰は楽しい。すぱっと袋に入るのは気持ちいいと。
こちらは、宮田くん。宮田くんも楽しみながらやっています。
1日に決められた量をこなさないといけないので、袋詰の得意なメンバーが作業にあたっています。
この枝豆の農家さんは作業所の近くのなので、朝、軽トラで引き取りに行き、夕方配達しています。
人手不足で困っておられたので、作業所の仕事を喜んでいただいています。
メンバーにも「がんばってよ。」などと直接声をかけていただいたりして、張り合いになっています。
以前は、暑い夏も外での袋詰作業でたいへんだったのですが、今はエアコンのきいた広い体育館の中でできるので、みんな楽しんで作業をさせていただいています。
お仕事をいただけて、農家さんにも喜んでいただいていることはほんとうにありがたいことです。
今回紹介の作業所
・久美の浜福祉会「かがやきの杜」(京都府京丹後市久美浜町)
200円で始められる家庭菜園はいかがですか~ ~福祉作業所「ノウフクマルシェin丹後王国」~(2019年11月11日)
9月28日(土曜日)に、京丹後市弥栄町の丹後王国さんでノウフクマルシェを開催させていただきました。
今年で、このマルシェも3年目になります。本年度は3回開催予定。
あと2回は、11月17日(日曜日)と3月を予定しています。
自分たちで育てたかぼちゃ、農家さんから預かった野菜、作業所の加工製品の数々。
そして、「200円で始められる家庭菜園はいかがですか〜〜」と、自分たちで育てた、九条ネギの苗植え体験を開催。
もう野菜作りを始めて、16年あまり。
ベテラン作業所メンバーが、丁寧にお教えしています。
実は、作業所職員のほうが、新米なんです。(笑)
サニーレタスの苗植え体験も。
この日にあわせて、丁度いい植え頃の苗にするのは苦労します。
ご家庭でも、野菜を育て、安心安全なお野菜を収穫して食べられる喜びを味わっていただきたいとの思いで、開催しています。
プランターには、培土に肥料を混ぜて、ご家庭でも簡単に育てていただけるようにしています。
作業所のメンバーに「楽しいですか?」と尋ねると、「自分たちが楽しむより、楽しんでもらうため」また、「子供に教えたりするのは、かわいい」とも。
笑みを浮かべながら答えてくれました。
ネギを実際に育てている方からの栽培方法のご相談もありました。
今回も多くのお客様にお越しいただきありがとうございます。感謝です。
最初にも書いていますが、次回のノウフクマルシェin丹後王国は、11月17日(日曜日)に開催予定です。
皆さまに、美味しい安心安全な野菜がお届けできますように、がんばります。
次回も多くの皆さまに楽しんでいただけますように〜
今回紹介の作業所
・よさのうみ福祉会「リフレかやの里」(京都府与謝野町)
共同出店
クリエイトショップ「くりくり」
※「くりくり」は、京丹後市内の障害者施設製品を販売する全ての法人が連携し、9事業所による
「京丹後市障害者事業所製品販売連絡協議会」を設立。
京丹後市ショッピングセンターマイン2階に障害者施設製品を販売する常設店を開設しています。
協力
京都府丹後保健所福祉室安達室長もお手伝いに来てくださいました。
農家の方が管理できなくなっていた畑を復活!!〜福祉作業所「農業への挑戦」〜(2019年10月7日)
今年の夏も暑かった!!今日もとても暑い中での農作業です。
私たち「すまいる」は3年前から、さつま芋、玉ねぎ、とうもろこし、小松菜などを栽培しています。
農業の始まりは、後継者がいなくて、農地が荒れてしまい困っておられた農家さんから、作業所に「畑を使ってくれないか?」と声をかけていただいたところからです。
今では、他の場所にも、そのようにお借りしている畑があります。
畑の作り手がいなくなると、草ぼうぼうの空き地になってしまいます。
私たちの最近の作業は、夏からさつま芋の収穫期まで、ほぼ毎日、芋づるの収穫、調整、販売を行っています。
その他にも水やりや草取りなど。
また、すでに収穫が終わったものでは、玉ねぎ。
今年はいいものができて、800kgくらい収穫ができました。
とうもろこしは、毎年、甘いと人気で皆さん待ち望んでくださっています。
朝6時前から収穫して、朝取りで糖度は21〜22度ありました。
ここで作っている作物は、ほぼ、農薬を使わずに栽培しています。
農薬を使わないので、草取りは大変な作業です。
暑い中、毎日、毎日、続く草取りには「なんぼ抜いても生えてくる!!」と、へきえきしながらも頑張っています。
これらの野菜の多くは、地元小学校の給食センターで買っていただいています。
その他、地元スーパー、イベントなどでも販売。
また作業所メンバーが自ら、他の施設や訪問看護ステーションなどへ「販売に行こう」と言って、自慢の野菜を販売に行きます。
メンバーの1人、塩見さんは、水やりも楽しいと言います。
自分たちが苗を植えたり、種から育てた苗が、育っていってくれる。
それを見ているのは楽しい。
そして、収穫はとてもしんどいけど、楽しみ。また、それらが売れるのがすごく嬉しい。と。
そんな、塩見さんを始め、メンバーは自分たちで、今年からノートを取り始めています。
成長の記録や、やること、注意されたことなど。
職員も日々勉強です。近隣の農家さんに教えてもらったり、メンバーと相談しながら、試行錯誤しています。
失敗も多いです。
基本、農薬を使わないので、最初は小松菜も虫にやられて全滅しました。
それで、このネットを近隣の農家さんからいただきました。
大変なんですけど、ネットを掛けたり外したりを繰り返しながら、水やりなどしています。
農業はほんとうに難しく、近隣の農家さんのご親切に支えられながら、なんとかやっています。
畑一面に撒く、籾殻なども農家さんにすべていただきました。
そして、メンバーには日々、売れる商品としての意識を持ってもらうようにしています。
スーパーにこの商品が並んでいたら、自分は買うか?と、問います。
そして、野菜作りはもちろん、調整や袋詰めなど、丁寧に扱い、よく見るように心がけています。
食べてくれている子供や、買ってくださるお客さんに喜んでいただけることを励みに、たいへんな作業も楽しくやらせてもらっています。
この秋も、地元の保育所に体験していただく、芋掘り大会を予定しています。
美味しいさつま芋になってくれているかな。喜んでくれるかなと・・
今回紹介の作業所
・よさのうみ福祉会「すまいる」(京都府宮津市)
農業の人手不足解消へ助っ人します!!〜福祉作業所「黒豆えだ豆袋詰め作業代行」〜(2019年8月19日)
毎日、きっちり1400袋。私たち福祉作業所への今回の依頼です。
皆さんは、作業所のメンバーが作業をすると聞いて、どんなイメージを想像されますか?
私たちは、毎日作業所のメンバーと仕事をする中で、感心させられることが多くあります。
例えば、上記の写真の手元が写っている彼。彼は要領がよく、この黒豆えだ豆の袋詰なんかも、支援員の私たちより速くできます。
この彼は、おおよそ1袋分の感覚をつかんでいて、一掴みでサーッと袋を一杯にします。そして、すぐさま、重さを計り、規定の内容量の210g〜240gに中身を調整します。
「袋詰めるの、速いね。」と声をかけると、「いや〜、そんなに速くないですよ〜」と、照れ笑いを浮かべながら応じてくれるシャイな一面も魅力的です。
その隣の彼は、栞を入れて、シュッと袋のファスナーを閉めます。
彼は、作業初日は少し苦労しました。でも、すぐに得意なことを見つけることができました。
「始めに袋詰めをしたけど遅かった。だけど、栞を入れて袋のファスナーを閉めるのは速くできた。それがもっと速くできるようになって楽しい。」と、ずっと、集中力が途切れるこなく、より速くなるようにと黙々と進めます。
コンテナに1列10袋ずつ並べ、あっという間に50袋入のコンテナが出来上がります。
彼らは、毎日、1400の袋詰めを淡々と行い続けます。
とはいえ、中には得意なこととそうでないことがあるので、それぞれの得意な作業を行います。
それは、結果的に1人1人の自信とやりがいに繋がっています。
帰りの車の中でも、彼らは「他のところより、速くできたね」と喜んだり、「あっちの方が速かったね。」とちょっと悔しがったりします。
日頃、作業所内での作業が多く、他の作業所と一緒に集まって作業をすることが少ないので、よいライバル?刺激になっているようです。
また、「どこで売られているのだろう?買えるのだろう?」と自分たちが携わった商品のことを気にします。
彼らは、このように、自分たちの仕事に意識をもって取り組んでいます。
地元の農業を守ることに一役かえるような、頼りになる助っ人へと育っていけるように、私たちも一緒に成長していきたいです。
皆さんが最初に思われた作業所のイメージとどうでしょう?
私たちは、作業所の実際のところを知っていただけるよう、少しでも発信していけたらと考えています。
仕事のご依頼について
今回は、「京都府京丹後市の黒豆生産者が、高齢化による人手不足で困っている。」と、農民連京都産直センターさんからご相談をいただき、始まりました。
収穫期の7月16日〜7月末までの予定で、地元産品「黒豆えだ豆」の袋詰め、1日1400袋の仕事です。
ご紹介したのは、えだ豆の袋詰めの仕事風景でしたが、他にも軽微な作業など、ご相談のうえ、お受けさせていただきます。
お仕事を依頼していただく場合、今回のような請負の袋詰めでしたら、作業所メンバーと同行の支援員が一緒に作業を行います。
1袋いくらの出来高制で、作業代行をさせていただきます。
それは、パートさんのように時給で依頼をしていただかなくていいので、時間あたりの生産性が高い・低いと気にしないでいただけます。
それにより、気になるコスト計算も簡単になります。
また、作業所メンバーの派遣、作業所への持ち込みでのお仕事などご要望に応じて、お問い合わせをいただけたら嬉しいです。
彼らは、対価がいただけることを、とても張合いに思い仕事をします。
お給料があがると「服が買える」「どこどこへ遊びに行ける」と言います。
『生産者の皆さま、人手不足でお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください』
彼らの生活がよりよくなるように支援するのが、私たちの役割です。
今回の黒豆えだ豆の袋詰め作業を請け負った作業所
・よさのうみ福祉会「すまいる」「リフレかやの里」「峰山作業所」「みやづ作業所」
・久美の浜福祉会「かがやきの杜」
お問い合わせ
contact
きょうと農福連携センター(健康福祉部障害者支援課内)
電話番号:075-414-4596
ファックス:075-414-4597
Email:noufuku@pref.kyoto.lg.jp