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トップページ府民だよりトップ2023年12月号特集1 12月4日~10日は人権週間です 人権が尊重される社会を目指して 大切にしよう理解し合う心

特集112月4日~10日は人権週間です人権が尊重される社会を目指して大切にしよう理解し合う心

誰もが自分らしく生き、参画できる共生社会を実現するために―。同じ地域で共に学び、働き、暮らしていく上で必要な、“お互いを理解し合うための取り組み”が、府内各地の教育現場でも進んでいます。

\「違い」を理解し、互いを大切にする心を学ぶ/

多文化共生の取り組みの例

八幡市立八幡小学校

同校では外国にルーツを持つ子どもたちが、校内にある日本語教室で言語の習得を中心とした支援を受けながら、学校生活を送っています。絵やマークを活用した“誰にでも分かりやすい授業”を行い、校内の各所には世界各国の文化を紹介する掲示物があります。このような取り組みの中で、お互いを理解し合う心が育まれています。

子どもたちは協力し合いながら、互いの文化や習慣などを学んでいきます

校内に日本語教室を設置。同校の児童が通うほか、市内の小・中学校の児童・生徒も学びに来ています

校内各所に貼られる人権の気付きとなる掲示物

人権学習の授業の様子。「お茶」の淹れ方から、相手を尊重することを学びました

人権学習の授業の後、児童たちに聞きました

外国の友達と一緒に遊んだりして、相手の文化をちゃんと知ることが大切だと思います。
仲良くなるには言葉も大切なので、もっと英語を勉強してしゃべれるようになりたいです。
授業で学んだ「おもてなし」の心で、相手の気持ちを考えて行動していきたい。
困っているときに、みんなが手助けしてくれるのがうれしい。小学校が楽しくて大好きです

先生に聞きました

素直な心で受け入れる姿勢を子どもたちに学ぶ

八幡市立八幡小学校 吉田 文彦校長(※「吉」は土に口)

当校の人権教育では、お互いの「違い」を通して気付きの機会を重ねることを大切にしています。児童には、相手の気持ちを思いやり行動できる大人に育ってほしいと思います。家庭や地域と共に、学校が外国にルーツを持つ児童にとっての心の居場所になることを願っております。

\共生の心を日常生活の中で育む/

障害の有無にかかわらず共生する取り組みの例

府立与謝の海支援学校 × 府立宮津天橋高等学校加悦谷学舎

加悦谷学舎文化祭で開催される交流会を通じて、両校の生徒が互いを理解し合い、認め合う取り組み。障害のある人もない人も共に暮らすためには、お互いのことを知り、理解し合うことが大切だと生徒たちは学んでいきます。

今年で51回目となる交流会は、オンライン開催に。お互いの発表を視聴したり、一緒に歌を歌ったりして交流しました

両校の「カルチャー交流」も今年で7年目。今年1月の開催時はスポーツを通じて打ち解け合いました

与謝の海支援学校×宮津天橋高等学校加悦谷学舎

これまでの交流の歩み

きっかけは、与謝の海支援学校の生徒が「他校の仲間と交流したい」「友達が欲しい」と発信したこと。その声を聞いた当時の加悦谷高等学校新聞部員が同支援学校を訪問取材し、そのお返しに学校祭に招待したのが第1回(昭和47年)の交流会となりました。以来、毎年9月上旬の宮津天橋高等学校加悦谷学舎文化祭に合わせて交流会が開催され、合同合唱やスポーツなどを通じて交流を深めています。

両校の生徒たちに聞きました
「交流会を通じて感じたこと」

自分たちの発表の時、手拍子で盛り上げてくれてうれしかったです。もっと交流の回数を増やせたらと思いました。

小牧 怜奈さん 与謝の海支援学校(3年)

皆さんの発表から元気をもらい、仲を深められました。手話の魅力を知るなど、将来につながる良い機会になりました。

田中 輝さん 宮津天橋高等学校加悦谷学舎(3年)

進行がうまくいくか不安でしたが、交流すると絆が深まると感じました。共に生きる上では「気遣い」が大切だと思います。

石河 愛実さん 与謝の海支援学校(2年)

リモートでしたが、ビデオレターや一緒に歌うことで楽しく過ごせました。見聞を広げ、誰もが過ごしやすい社会をつくっていきたいです。

小林 帆夏さん 宮津天橋高等学校加悦谷学舎(3年)

担当の先生方に聞きました

多様な社会を生きる生徒たちの貴重な経験に

宮津天橋高等学校加悦谷学舎 木村 純樹先生

文化祭交流では、互いを認め合う優しい感性が養われています。スポーツ交流や陸上部員の合同練習でも、支援学校の皆さんの真剣な姿勢と技術や体力の高さに刺激を頂いています。互いが打ち解けるまではあっという間で、今後、多様な社会を生きる生徒たちにとって貴重な経験となっています。

交流する経験の積み上げが共生社会の礎を築く

与謝の海支援学校 井上 景太先生

生徒は、交流を通して大きな刺激を受けます。そして交流前の緊張や不安は、当日の交流で安心感と楽しさへと変化します。これらの経験を積み上げることが、徐々に共生社会の礎を築いていくことにつながります。この取り組みを通して、成長していく生徒の姿を見ることに喜びを感じています。

人権は誰にとっても身近で大切なもの

すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利において平等であるとする「世界人権宣言」が国際連合で採択されてから、今年で75周年。この機会に、人権についてもう一度考えてみませんか?

「世界人権宣言」について、知っていますか?

Q「世界人権宣言」って何だろう?

Aすべての人が、尊重され、自由で、平等であると定められた国際社会の基本的ルールです。

「世界人権宣言」は、第二次世界大戦の反省から、平和を実現するためには世界的な人権保障が必要であるとして、1948(昭和23)年12月、国際連合(国連)総会で採択されました。

全ての人間が差別を受けることなく人間として尊重され、自由であり、平等であると定めており、国際社会の基本的ルールの大きな柱になっています。日本では、12月4日から10日の人権デーまでの1週間を「人権週間」と定め、広く人権の大切さについて啓発を行っています。

Q「具体的にどんなものがあるの?

A私たちの周りのさまざまなところに解決すべき人権問題があります

社会におけるさまざまな人権問題
  • 女性
  • こども
  • 高齢者
  • 障害のある人
  • 部落差別(同和問題)
  • アイヌの人々
  • 外国人
  • 感染症
  • ハンセン病患者・元患者やその家族
  • 刑を終えて出所した人やその家族
  • 犯罪被害者やその家族
  • インターネット上の人権侵害
  • 北朝鮮当局によって拉致された被害者等
  • 性的マイノリティに関する人権
  • ホームレスの人権およびホームレスの自立支援等
  • 人身取引事犯への適切な対応
  • 震災等の災害に伴う人権問題

あらためて読んでみよう!

「世界人権宣言」

国際連合広報センターのWebサイトでは世界人権宣言の全文(日本語版、英語版)のほか関連動画などを公開しています。

京都府人権啓発
キャラクター
「じんくん」

専門家の声

人権文化の創造を目指して

公益財団法人 世界人権問題研究センター 理事長 坂元 茂樹さん

21世紀は人権の世紀といわれていますが、人権問題に対する地道な研究を通して、人権問題を解決するための実践力を一人ひとりが培わなければ、21世紀を人権の世紀として構築することはできません。府内各地の教育現場で「互いを理解し合い、認め合う」取り組みが実践されていることは、子どもたちが大人になって社会のさまざまな人権問題に向き合うときに大きな力となることでしょう。

世界人権宣言が国際連合総会で採択されてから今年で75周年になります。宣言の前文で「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを承認することは世界における自由、正義及び平和の基礎である」と述べて、人権の保障が平和の基礎であるとしています。

すべての人々がお互いに人間としての尊厳と権利を尊重し合い、「誰一人取り残さない」形で一人ひとりが幸福を求めて生きることのできる共生社会の実現に向けて、自ら考え、行動することが大切です。

公益財団法人 世界人権問題研究センター

1994(平成6)年に京都府・京都市・京都商工会議所等の支援により設立し、幅広い学問分野での交流や、国外の研究機関、研究者との連携・交流を通じて、人権問題について世界的視野に立った総合的な調査、研究を行っています。今年10月1日、多様化する人権問題について新たな展開を図るとともに、府民が人権について学び、交流し、世界に発信する拠点とするため、京都市立芸術大学キャンパス内に移転しました。

約2万冊を所蔵する人権図書室を公開するほか、刊行物の発行、月2回の人権大学講座(有料)や、学校や教員の研修への講師派遣なども行っています。

TEL:075-585-5897
FAX:075-585-5898
日時 人権図書室は平日 月曜日~金曜日 10時~17時まで(12時~13時は閉室)

人権相談窓口&インフォメーション

すべての人に救済の手が届くように人権に関する相談窓口

無料

秘密厳守

早く問題を解決し、人権被害を回復できるよう、各種の相談窓口を設けています。

みんなの人権110番

全国共通の人権相談ダイヤルです。ひとりで悩まずご相談ください。

日時 8時30分~17時15分
TEL:0570-003-110

人権擁護委員による特設相談

人権一般について相談を受け付けています。府庁(要予約)のほか、各広域振興局の庁舎(予約不要)でも実施しています。

TEL:075-414-4235(予約受付電話)

京都府人権リーガルレスキュー隊

京都弁護士会と連携し、人権に関する特設法律相談を実施しています。開設日時など詳細はWebへ。

京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例に関する相談窓口

障害を理由とする不利益な取り扱い、合理的配慮に関することなどについて相談を受け付けます。

日時 平日8時30分~17時15分
TEL:075-414-4609(相談専用)
FAX:075-414-4597
メール:[email protected]

府の人権情報ポータルサイト京都人権ナビ

人権に関する府の取り組みや、各種相談窓口の案内、研修資料などを発信しています。

多文化共生のための拠点京都府国際センター

府内で暮らす外国人住民の皆さんを、さまざまな角度からサポートします。

  • 日本語学習支援
  • 外国につながりを持つ子どもの教育支援
  • 災害時外国人支援
  • 外国人住民に対する相談対応

多言語生活相談

生活や言葉に関するお困りごとは、相談窓口へ、お気軽にご相談ください。23言語で対応しています。

日時 10時~17時
定休日 火曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
TEL:075-681-4800
メール:[email protected]

人権の大切さを知ってもらうために
世界人権宣言75周年記念京都ヒューマンフェスタ2023

入場無料

みんなで人権を考え、行動につなげるための、年に一度の参加体験型イベントです。ふるってご参加ください。

日時 12月9日(土曜日)10時30分~16時
場所 京都市勧業館みやこめっせ(左京区)

手話通訳・要約筆記あり

元プロ野球選手鳥谷 敬氏トークショー「スポーツを通じた社会貢献活動」

ノンバーバル(言葉に頼らない)シアター「ギア」特別パフォーマンス

  • 映画上映『ミニオンズフィーバー』(先着80人)
  • 人権相談コーナー
  • 生命のメッセージ展in京都

人権キーワード

「公正な採用選考」

公正な採用選考の基本は、応募者の基本的人権を尊重し、応募者の適性・能力のみを基準として行うことです。

府内大学の学生等(令和5年3月卒業)へのアンケート調査(734人回答)によると、依然として応募書類や面接で応募者の適性・能力に関係のない、本籍、出生地、家族(職業、学歴、収入等)など本人に責任のない事項や、本来自由であるべき思想・信条(尊敬する人物、愛読書等)に関することなど不適切な質問等が行われている実態が明らかになりました。

面接などで不適切な質問等があったときは、最寄りのハローワークに相談しましょう。

お問い合わせ

雇用推進課
TEL:075-682-8912 FAX:075-682-8924

[お問い合わせ]
人権啓発推進室
TEL:075-414-4271 FAX:075-414-4268

お問い合わせ

知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4074
ファックス:075-414-4075
[email protected]

おことわり

掲載されている連絡先等は掲載時点のものです。
組織改正等により変更されている場合がありますので御了承ください。
ご不明な点がございましたら、広報課までお問い合わせください。

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