選定理由 |
アジアの暖帯に広く分布し、日本でも屋久島から埼玉県まで広く分布するが、産地は少ない。京都府でも2ヶ所からの報告があるだけの希少種である。 |
形態 |
植物体は赤褐色で、大きなものでは長さ10cm以上になる(ただし、大きさに関してはかなり多型で、繊細で長さ4〜5cmぐらいのものもある)。茎は規則的に羽状に分枝する。葉は重なってつき、卵形、著しくくぼみ、背縁は茎を越えて張り出し、基部に円形の付属物をつける。葉の腹片は帽状で、口部の先は嘴状になる。
◎近似種との区別
腹葉は湾入して茎につき、円形で、頂部は1/5〜1/7まで2裂し、基部は耳状になる。シコクヤスデゴケと似ているが、腹葉の基部が耳状になることによって区別できる。 |
分布 |
本州(埼玉県以西)、四国、九州:東アジア、ブータン、ネパール、インド。
◎府内の分布区域
船井郡日吉町、相楽郡鷲峰山。 |
生態的特性 |
暖帯から温帯にかけての渓谷や湿度の高い尾根筋の岩上(稀に樹幹上)に生育する。 |
生息地の現状 |
不明。 |
生存に対する脅威 |
不明。 |