選定理由 |
南米原産の大型齧歯類であり、府内では由良川で毛皮用の養殖個体が放逐され定着し、農業被害のために毎年有害獣駆除が行われている。近年、桂川まで分布拡大が起きている。 |
形態 |
草食性の大型齧歯類で、体長50〜70cm、尾長35〜50cm、体重6〜9kgと日本の齧歯類で最大で、耳は小さく後ろ足に水かきがある。 |
分布 |
岡山県、岐阜県、愛知県、兵庫県、島根県、京都府、鳥取県、三重県、広島県、香川県など広く分布。府内では由良川と桂川など。 |
生態的特性 |
陸上での動きは緩慢、水棲生活にもよく適応しており、日本で水辺生活をする唯一の齧歯類である。夜行性で、年間3〜4回繁殖を行い、産仔数は2〜6頭であり、繁殖力は旺盛。河川の中・下流域や池沼の流れが緩やかな場所の周辺に、巣穴をつくって繁殖。 |
管理 |
農作物に対する被害が大きく、各地で有害鳥獣駆除による捕殺が行われている。堤防や土手に大きな坑道系を作るので、堤防の強度を弱める可能性がある。水辺の植物に対する影響が大きいと考えられる。現段階での分布域は比較的狭いので早急な駆除が必要と考えられる。 |
その他 |
外来種 |