選定理由 |
調査が不十分であるが、自然度の高い森林に生息する種である。全国的にも記録は少なく、特に京都府では最近の記録がない。 |
形態 |
身体は細長く、黒色で光沢があり、翅に比較的顕著な斑紋がある。近縁のホシキアブに似るが、触角第1節がより短く、中胸側背板に微粉を有することで区別できる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、海外では沿海州、ロシア南部。
◎府内の分布区域
1938年の京都市貴船の1例のみ。 |
生態的特性および生息地の現況 |
本種の生態は不明であるが、一般にこの仲間の成虫は朽木に集まり、幼虫は朽木の中にいて、他の昆虫を捕食する。今回の調査でも近縁種のホシキアブが、貴船や他の地域でも採集されているの対して、本種は再発見できなかった。環境の変化によって減少したらしい。保全には、自然度の高い森林を維持することが重要である。 |