選定理由 |
発光昆虫として、ゲンジボタル、ヘイケボタルと並んで常に取り上げられる種。環境庁(1978)によれば、冠島は本種の分布北限という。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇(北隆館) 85 図版No.19:原色日本甲虫図鑑(III)(保育社)20 図版No.18を参照。体長7〜10mm、黒色、前胸は赤色で、前縁部で広がる黒色紋がある。オスは体が長形で触角はやや長い。メスは体が太短く触角も短く後翅が退化している。 |
分布 |
本州、四国、九州、屋久島。
◎府内の分布区域
舞鶴市 冠島:環境庁(1978):北桑田郡 美山町芦生:水田(1960):京都市左京区 尾越:高橋(1995):花背別所町:環境庁(1978):杉峠(1956.VII.8岸井 尚採集):相楽郡 和束町鷲峰山(1999.VII.8水野弘造採集) |
生態的特性 |
ゲンジボタル、ヘイケボタルとは異なり、陸生である。幼虫も発光する。 |
生存に対する脅威 |
生態から考えて、現状程度の自然環境が残されれば、種の維持に問題はないと思われる。 |
必要な保全対策 |
冠島という特殊な環境にも見られ、また北山地区に個体数は多いようである。 |
その他 |
日本固有種 |