選定理由 |
タイプ産地:京都市嵯峨嵐山で局所的に分布する。 |
形態 |
最小型種の一つで体長1.5〜2mm。強固な感じで長楕円形に近く平行状、光沢は明瞭。黒色で脚部と腹面周縁部は多少とも赤褐色または黄褐色を帯びる。体毛は銀白色に近く艶があり細長く直毛で密。触角第2節は筒状で次節より僅かに太長い(本属の特長)。前頭縁線は強く縁取られ中央部は突出し複眼前方は単純。小盾板は広い半円形で幅より僅かに長く、平坦で大部分は五角形状に圧平され側縁線は極めて明瞭、後端は小盾板後端に接する。後胸腹板隆起線は完全で長三角形状。本邦の本属はほぼ40種(亜種を含む)知られ、何れも微小黒色で分類は困難である。本種はヤクチビマメコメツキ( Q. yakuensis Kishii)、ツシマチビマメコメツキ( Q. tsushimensis Kishii)、ニホンチビマメコメツキ( Q. japonicus Kishii)などと似ているが、前2者はそれぞれ屋久島・対馬という離島に分布し、何れも後胸腹板隆起線が短三角形状で、ニホンチビマメはやや大きく小盾板圧平部の形状が長円形に近い。 |
分布 |
石川・愛知以西の各地と四国九州からも記録あり。
◎府内の分布区域
南部地域全域に分布する。 |
生態的特性 |
初夏の候松林などの疎林地の間にある潅木の葉上で見られる。近縁種では幼虫はコケなどの根株下面に群生する。 |
生息地の現状 |
これまでは殆どがツツジ類の葉上で見られ、現況も殆ど以前と変わっていない。 |
その他 |
日本固有種 |