選定理由 |
極めて珍しく、府内では1970年代に丹後地域の箱石海岸で記録があるのみ。その後はまったく記録されていない。絶滅が危惧される。 |
形態 |
体長7mm、黒色、腹部光沢、鮮黄色の斑紋、肢は褐色。 |
分布と生態的特性 |
本州に分布。府内では丹後箱石海岸で記録があるのみ。アカゴシベッコウによって狩られ、麻痺させられた獲物のコモリグモの1種の肺嚢(書肺)に、隙を狙って卵を産み込む。アカゴシベッコウは、ヤマトヌスミベッコウの卵が産み込まれている、その獲物を運んで、営巣する。このように本種は他種へ「労働寄生」することが知られている。 |
生息地の現状と保全対策 |
箱石海岸では、アカゴシベッコウは減少気味であるが、ベッコウバチ類としてはまだ多い方である。しかし、1970年代以降、ヤマトヌスミベッコウの記録はない。アオスジベッコウと同様、海岸砂丘などの自然環境の保全が基本であり、海岸植物の花は、ハナバチ類だけでなく、ベッコウバチ類をはじめとするカリバチ類の活動の「燃料」としても欠くことができない。 |
その他 |
日本固有種 |