選定理由 |
全国的に減少しており、府内でもほとんどの場所で見られなくなったため。 |
形態 |
前翅長16〜22mm。雌雄とも翅の地色は黄色で、前後翅外縁部に黒条がある。
◎近似種との区別
秋型は前翅端が強く尖ることや、後翅裏面に黒条があることで、キチョウとは容易に区別できる。夏型は本種の方が小型で、前翅端がやや尖ること、翅表の外縁の黒帯の形状などで区別できる。 |
分布 |
本州、四国、九州、対馬、南西諸島。
◎府内の分布区域
全地域から記録があるが、局地的。北部地域(網野町・加悦町・福知山市・舞鶴市)、中部地域(亀岡市)、南部地域(京都市・城陽市など)の記録がある。 |
生態的特性 |
成虫で越冬する多化性のチョウで、早春〜晩秋まで成虫が見られる。主な生息地は食草のカワラケツメイが生える草原で、河川や道路沿いなどの草地でも見られる。 |
生息地の現状 |
生息地の環境は以前とあまり変わっていないように思われる。 |
脅威・保全対策 |
草原に生息するため、遷移が進行して環境が変わってしまったり、開発や河川改修、道路の拡張工事などで生息地が破壊されたり、消滅する可能性がある。最近姿が見られなくなった場所にもまだ生息している可能性があり、調査を継続する必要がある。 |