選定理由 |
極めて希種で、全国的にごくわずかな記録しかなく、かつ全国的に最近の記録が見られない。 |
形態 |
小型種で、オスは黒色で黒色毛を密生し、メスは灰白色に黒色毛を密生する。 |
分布 |
千島列島から北海道、本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
京都市広河原、花背。 |
生態的特性および生息地の現況 |
生態は不明であるが、一般にこの属の幼虫は沼や流れに沿った湿地に生息し、他の節足動物を捕食する。同属の種で、オスの群飛が観察された例がある。この属の種の成虫は極めて目に触れにくく、発生がごく短期間ではないかとの説もある。京都府では1960年代の2例のみで、以降の記録がない。調査の頻度からみて、小型種であることや、生態を考慮するとしても、個体数が減少していると考えられる。とくに環境の変化を考慮すると花背では絶滅した可能性もある。 |