選定理由 |
ウスバカゲロウ科とツノトンボ科との類縁関係を探るうえで重要な種であり、かつ個体数が
希少であるため。
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形態 |
成虫(オス)の体長は28mm程度、前翅長は34mm程度。近縁種のコマダラウスバカゲロウより大型で、前翅後縁部に明瞭な弓形の紋様がある。体色は淡茶褐色。日本産ウスバカゲロウ類の中で最も美しい種である。 |
分布 |
本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
京都市伏見区。 |
生態的特性 |
幼虫は非営巣性のアリジゴクで、ツノトンボ科幼虫に似ている。低山の崖地の基部や、樹木基部に堆積したシルトの表面下で餌を待ち伏せしている。 |
生息地の現状と保全対策 |
幼虫の生息環境はさほど特異なものではないが、営巣しないためその発見は大変難しい。十分な生態のデータが得られていないので保全に対する具体策を立てることは困難。 |