選定理由 |
府内では局地的に分布するため。 |
形態 |
腹長はオスが11〜14mm、メスが10〜12mm、後翅長13〜16mm。雌雄の斑紋は大きく異なる。
◎近似種との区別
体長が小さいので、一見して他種とは区別できる。 |
分布 |
本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
全域に分布するが、局地的。 |
生態的特性 |
平地〜低山地の日当たりのよい湿地や湿原が主な生息地で、休耕田などで発生することもあるし、高層湿原にも見られる。成虫は5月下旬〜10月頃まで見られる。 |
生息地の現状 |
湧水のある小さい湿地や休耕田など不安定な環境で発生することが多く、道路拡張工事や開発などによる影響を受けやすい。府内では、ゴルフ場建設により消滅した産地も多い。 |
生存に対する脅威 |
開発などによる生息地の破壊や遷移の進行による湿地消滅の可能性がある。また、生息数が少ない産地では、過度の採集も脅威となり得る。 |
必要な保全対策 |
生息地である湿地とその周辺を含めた環境の保全が必要である。 |
関係法令 |
京都府文化財保護条例(府指定天然記念物「特に地域を定めず」) |