選定理由 |
府内の生息地が近年、減少してきているため。 |
形態 |
腹長42〜49mm、後翅長37〜44mm。黒地に黄色の条斑があるやや大型のサナエトンボ。
◎近似種との区別
ヤマサナエに酷似しているが、上唇に2個の黄斑があるものが多い。また、翅胸の第1側縫合線の黒色条は途中で消失するものが多い。 |
分布 |
本州、四国、九州、種子島。
◎府内の分布区域
府内全域。丹後地域・園部川・京都市・八幡市・宇治市の記録があるが、京都市内では見られなくなった。
◎近似種との比較
ヤマサナエの方がやや上流域に生息し、分布も広い。 |
生態的特性 |
平地〜低山地の砂泥底の緩やかな流れに生息している。成虫は5〜7月にみられる。 |
生息地の現状 |
生息に適した砂泥底の緩やかな流れがある場所は、汚染されやすく、近年減少している。 |
生存に対する脅威 |
生息地の汚染、河川改修に伴う生息地の破壊。 |
必要な保全対策 |
生息地の河川改修工事などを行う際には、河床の環境や水際の植生にも十分な配慮が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |