選定理由 |
府内では分布は局地的で、開発により減少しているため。 |
形態 |
腹長はオスが48〜54mm、メスが44〜52mm、後翅長はオスが39〜45mm、メスが40〜47mm。翅胸前面が広く灰褐色で、腹部の各節にある黄色い筋の上部に小さい黄点がある。左右の複眼は接合せず、離れている。メスは完全な産卵管をもつ。 |
分布 |
本州、九州。
◎府内の分布区域
府内全域から記録があるが、分布は局地的。 |
生態的特性 |
動きが緩慢で、日当りの良い場所によく止まる。成虫は4月下旬〜7月頃に見られる。幼虫は低山地の水がしみ出すような湿った斜面や、コケの下などに穴を掘ってすむ。 |
生息地の現状 |
道路沿いの水がしみ出す崖など、不安定な場所で発生している産地は、道路の拡張工事などによって失われる危険が高い。 |
生存に対する脅威 |
開発により幼虫が育つ場所が失われることが最も心配される。 |
必要な保全対策 |
開発や道路の拡張工事などで失われやすい場所で発生していることがあるので、開発や道路工事にあたっては生息環境の保全に十分配慮する必要がある。 |
その他 |
日本固有種 |