選定理由 |
河岸の限定された環境に生息し、極めて局所的で個体数も少ない。開発の脅威を最も受けやすい場所に生息するため、存続が危ぶまれる。 |
形態 |
体長7〜10mm内外。体形は細く、後方に向かって狭まる。オスの腹部は銀白色、メスでは灰色に黒色の斑紋を装う。非常によく似た近縁種があり、これとの正確な区別はオス外部生殖器による。 |
分布 |
北海道、本州(山形県、兵庫県、京都府)。
◎府内の分布区域
1ヶ所で京都市桂川の河岸(梅津付近)。 |
生態的特性および生息地の現況 |
河岸に生息する種で、詳しい生態は不明であるが、幼虫は砂中にあって他の節足動物を捕食すると思われ、成虫は春に見られる。特に水辺のススキやヨシの生い茂る砂地に限って生息し、それより内陸部には生息しない。生息地が1ヶ所のごく狭い範囲で、しかも生息域も極めて限定され、個体数も少ない。 |
保全対策等 |
わずかな変化によってもたちまち絶滅する可能性が高く、現状を変更しないこと。付近の河川の改修の際には十分留意する。 |