選定理由 |
京都府では極めて稀で1936年の1例があるのみで、以後の記録がない。 |
形態 |
顕著な色彩をしたやや小型のハネモンアブ。胸部は褐色で黒条があり、腹部は黄色で2対の黒色の縦条がある。翅に褐色の斑紋がある。 |
分布 |
日本(北海道〜南西諸島)、極東ロシア、モンゴル、朝鮮半島、中国大陸。日本個体群亜種の分布は北海道、本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
京都市貴船のみ。 |
生態的特性および生息地の現況 |
幼虫は樹林に隣接する池や水田の周囲の土壌中に生息し、メス成虫は各種の哺乳動物から吸血する。京都府では貴船から記録されたがすでに絶滅した可能性もある。またその後の北桑田郡を含めた京都府での長期的な調査でも発見されていないので、たとえ生息するとしても、良好な自然環境の残る地域に限定されるであろう。 |
保全対策等 |
保全は幼虫の生息環境の保護が重要となる。また吸血源の野生動物の保護も重要である。 |