選定理由 |
全国的希少種で他では岡山、高知、長崎からのみ記録。 |
形態 |
最小型種の一つで体長1.7〜1.8mm。強固な感じで長卵形、前胸背板中央部が最も広く、上翅基部後方は平行状で後半部は弧状に狭まる。黒色で腿節端部と脛節は赤褐色で符節は淡色。体毛は銀白色に近く艶があり、細長く直毛で密。光沢は明瞭。触角は短かく第2節は筒状で次節より明瞭に太長い。前頭縁線は複眼前方で広く分岐し三角形状の凹部を形成。前胸背板点刻は頭部に殆ど同じ。小盾板はハート型に近く幅と長さはほぼ等しく、平坦で大部分は長円形状に圧平され、その側縁線は極めて明瞭、前端部はやや不明瞭で小盾板の前縁に接近するが分離し、後端は小盾板後端に接する。後胸腹板隆起線は不完全で後端は互いに離れ、やや長三角形状。
◎近似種との区別
ニセチビマメコメツキ( Q. parvulus Kishii)に似るが、前頭縁線は複眼の前方で単純でやや粗雑、三角形状の凹部を形成することはない。 |
分布 |
京都、岡山、高知、長崎からわずかに得られているのみ。
◎府内の分布区域
南部地域(京都市・乙訓地域)、北山からの1雄1雌のみ。 |
生態的特性 |
5月頃に山地の樹木葉上で得られるが極めて稀である。 |
生息地の現状 |
現況はほとんど以前と変わっていない。 |
その他 |
日本固有種 |