選定理由 |
全国的希少種で、京都からは貴船渓谷と醍醐山からの2例のみ。 |
形態 |
体長7〜8.5mm。繊細な感じの細長いやや長紡錘形状、光沢は明瞭。黒色で触角と脚部は鮮明な橙赤色、暗赤黒色で触角・脚部は黄赤色。体毛は黄金色に近く艶があり、やや太めの長い直毛で密生。触角は短く雄では末端節が前胸後角端を僅かに越え、雌ではほぼ等長。前胸背板点刻は二重状および単純なものが混在し、頭部よりやや小型疎。上翅会合線末端には微小突起を持つ。雌貯精嚢内の刺状突起は小さく先端は細長い刺状で強固、基部は広がり35本位がほぼ2列で疎に配列。
◎近似種との区別
コクロコメツキ類に似るが両性の生殖器構造は大型のクロコメツキ類に近い。別亜種が屋久島に分布する。触角と脚部が鮮明な橙赤色なことでチビクロコメツキ( A. pauxillus(Lewis))にも似るが、これはより小型で幅広で、両性生殖器構造が異なる。 |
分布 |
京都、奈良、徳島、福岡から知られる。
◎府内の分布区域
南部地域(京都市・乙訓地域)。 |
生態的特性 |
早春4月に花上で採集されているが、詳細は不明である。 |
生息地の現状 |
これまでの記録は山地なので、このままの状態で維持されるなら安定であろう。 |
その他 |
日本固有種 |