選定理由 |
希少種。本州中部以北に分布する種で、京都府は分布の西限に近い。 |
形態 |
原色昆虫図鑑(II)甲虫篇[北隆館]35図版No.17;原色日本甲虫図鑑(II)[保育社]42図版No.7を参照。
体長9mm、上翅第1〜3背条が完全であることでH. japonicusと、第4条は基半部にないことで、H. simplisternus と区別される。 |
分布 |
北海道、本州、(千島)。
◎府内の分布区域
Kashiwabara-Tamba:Ohara(1994);綴喜郡井手町木津川(1962.V.29、山本博康採集) |
生態的特性 |
本科の甲虫は腐肉、糞、キノコ等の腐朽物に生活し、それらにつく蝿の幼虫などを捕食する。 |
生息地の現状 |
木津川河川敷は護岸工事、出水などで変化が激しく、記録された当時の環境がどこまで残されているか不明。 |
必要な保全対策 |
分布域のはずれの個体群として残したいものであるが、河川敷は自然においても出水などで消長が著しく、河川敷そのものよりも後背地の状況を反映する部分が大きいので、後背地の保全が重要であろう。 |