選定理由 |
大型ゲンゴロウの大部分が、圃場整備等による池沼の消滅、改修、農薬の流入による水質悪化などにより極端に減少したが、本種も例にもれず生息地、個体数が減少している。 |
形態 |
体長20〜25mm。体は卵形。背面は一様に緑色あるいは褐色を帯びた黒色で、光沢がある。腹面は黒〜暗赤褐色。オスの前節の基部3節は楕円形に広がり、吸盤状となる。 |
分布 |
本州、四国、九州。国外では中国大陸、朝鮮半島に分布。
◎府内の分布区域
最近の採集例は亀岡市南部、舞鶴市福地市、夜久野町など。 |
生態的特性 |
平地から低山地にかけての水生植物の多く生える浅い池沼、水田、休耕田などに生息する。 |
生息地の現状 |
京都市内の古い記録が多数あるが、最近はまったく見られなくなった。現在でも生息が確認されるのは、亀岡市南部、舞鶴市、福知山市、夜久野町などに限られる。 |
生存に対する脅威 |
生息地の池沼の消滅、農薬の流入などによる水質汚染。大きな池では、外来魚類(ブラックバスなど)による捕食。 |