選定理由 |
低地〜丘陵地帯の水域に生息する中型のゲンゴロウであるが、生息地が限定され個体数も少ない。府内の生息地も減少の一途をたどっている。 |
形態 |
体長12〜14.5mm。黄褐色で、頭頂、後頭部、前胸背の前後両縁、小楯板、上翅周縁は黒色。体下面、脚は赤褐色。前胸と上翅の表面には細かく密な点刻を有する。オスの前節の基部3節は広がり、吸盤状となる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
最近の採集例は弥栄町、久美浜町、舞鶴市などの北部地域のみ。 |
生態的特性 |
平地〜丘陵地帯の池沼に生息する。 |
生息地の現状 |
京都市内や美山町での古い記録があるが、最近では弥栄町、久美浜町、舞鶴市など北部地域で採集例があるだけである。 |
生存に対する脅威 |
生息地の池沼の消滅、護岸、農薬の流入などによる水質汚染。 |