選定理由 |
1993年に兵庫県と南西諸島産を基に記載されたゲンゴロウの微小種。水の清澄な池の水生植物が豊富な浅瀬に生息するが、産地は極めて局地的で個体数は少ない。府内では深泥池でのみ記録がある。 |
形態 |
体長1.7〜1.8mm。体型は幅広い卵形。頭部と前胸背は黄褐色で、上翅は黄赤褐色。 |
分布 |
京都府、兵庫県(加西市)、奄美大島、石垣島、西表島。
◎府内の分布区域
京都市北区深泥池。 |
生態的特性 |
水の清澄な池の水生植物が豊富な浅瀬に生息するが、個体数は少ない。 |
生息地の現状 |
深泥池水生植物群落は1927年に国の天然記念物に指定され、1988年には深泥池生物群集として天然記念物の再指定を受け、保護されている。 |
生存に対する脅威 |
汚水の流入などによる水質悪化、岸の護岸による浅瀬の消失、外来の魚類などの増殖。 |
必要な保全対策 |
現在のところ府内唯一の生息地である深泥池を現状のまま保全すること。 |
その他 |
日本固有種 |