選定理由 |
分類学的にやや孤立した種で、ポンポン山の北麓および東麓の狭い範囲にのみ分布する。周辺に近縁種がおらず、学術的に貴重である。 |
形態 |
体長4.5〜5.4mm。体は赤褐色で、幅が広く短い。複眼は退化し、痕跡を残すのみ。上翅第3条と5条には、それぞれ1本と2本の剛毛をそなえる。剛毛式の違いからも明らかなように、分布域を接しているポンポンメクラチビゴミムシとは系統の異なる種類で、本種のみで独立の種群を形成している。 |
分布 |
京都府、大阪府(島本町)。タイプ産地は大阪府島本町。
◎府内の分布区域
京都市西京区南西部、長岡京市西部。 |
生態的特性 |
渓流沿いの地下浅層のかなり深い部分に生息するが、個体数は少ない。 |
生息地の現状 |
これまで府内で確認されている産地は2ヶ所のみであるが、いずれの産地も現時点では環境は良好である。 |
生存に対する脅威 |
樹木の伐採による土地の乾燥化、土壌の汚染、土砂の採取など。 |
その他 |
日本固有種 |