選定理由 |
良好な海浜環境に生息する。近畿地方での産地は局限され、絶滅が危惧される。 |
形態 |
体長29〜38mm。中型のバッタ類。体色は灰色〜淡灰褐色で、黒色紋を散布する。カワラバッタの後翅には黒色の横帯があるが、本種にはない。 |
分布 |
本州、四国、九州、南西諸島。
◎府内の分布区域
網野町、久美浜町の海浜に分布。 |
生態的特性 |
良好に発達する海浜植生に生息。 |
生息地の現状 |
近畿地方有数の海浜植生帯が成立し、多くの海浜生物が生息する貴重な環境。やや荒廃している地域はあるものの、全体としては良好な状態である。 |
生存に対する脅威 |
海浜開発(埋立て、護岸堤、客土、養浜工事など)による生息地の減少・分断の他、オフロード車による撹乱。 |
必要な保全対策 |
海浜環境の保全。箱石海岸については、開発制限が講じられている。オフロード車の侵入も制限されているが、一部で無断侵入が見られるので、より厳重な制限が必要。また、砂浜後背の海浜植生の保護を積極的に進めることが望ましい。 |