選定理由 |
府内では散発的な記録があるだけで、確実に発生している産地がないため。 |
形態 |
腹長はオスが54〜59mm、メスが55〜63mm、後翅長が46〜54mmの大型のヤンマ。アオヤンマに似て、腹部は円筒状になっているが、体色は黒っぽい。前翅の基部は橙色で、翅端に褐色斑がある。メスの翅は全体が淡橙色になっていることが多い。
◎近似種との区別
アオヤンマよりひとまわり大きいこと、体色の違いなどで区別できる。 |
分布 |
本州(関東地方以西)、四国、九州、伊豆大島、淡路島など。
◎府内の分布区域
北部地域(丹後地域)と南部地域(京都市・八幡市)の記録がある。
◎近似種との比較
アオヤンマよりも分布が局限される。 |
生態的特性 |
平地や丘陵地のヨシなどが繁茂した沼地が生息地で、周辺に林があるところを好む。成虫は6月頃より羽化し、9月頃まで見られる。成熟した成虫は7〜8月頃に生殖活動を行う。 |
生息地の現状 |
現在確実に発生していることが確認されている生息地はない。 |
生存に対する脅威 |
本種の生息環境は、開発などの影響を受けやすい。 |
必要な保全対策 |
確実な発生地が見つかっていないので、引き続き調査する必要がある。 |