選定理由 |
原記載以後100余年全国で数例の記録のみ。特に本州では府内の記録(以下の2例)以外に、青森県(未発表)、新潟県の記録のみ。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(III)[保育社、1985]、第61図版、図19を参照。両眼間は触角間より少し狭い。触角の第5〜10節は三角形。 |
分布 |
北海道、本州。
◎府内の分布区域
美山町芦生演習林にて採集された2個体の採集状況とともにデータを付ける。芦生演習林トチノキ平(トチ生木樹幹の地衣類より)、27.v.1973. 水野弘造・採集。芦生演習林須後事務所(シイタケほた木の上を飛翔)、12.vii.1992. 鎌田邦彦・採集。 |
生態的特性 |
本科甲虫は菌類依存性のため、自然度良好な森林に生息する。稀種のため詳細な生態報告はない。 |
生存に対する脅威 |
芦生演習林においては人工林化が長期的に最も脅威であるが、ダム建設なども森林面積の縮小をきたし、環境を悪化させる危険性が高い。 |
必要な保全対策 |
菌類の繁殖に好適な老木の保存などを含め、現在の森林を自然林に回復させる方策が望まれる。 |