選定理由 |
巨椋池がタイプ産地である。現在はほぼ確実に絶滅したと思われる。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(II)37 図版No.24を参照。前胸背板の凹陥はあまり顕著でない。 |
分布 |
北海道、本州。
◎府内の分布区域
巨椋池(タイプ産地):乙訓郡(1949.IV.18 岸井 尚採集)。
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生態的特性 |
水生で、止水域に住む。 |
生息地の現状 |
干拓されて巨椋池は消滅し、往時の環境は全く残されていない。水生昆虫は環境が単一のため、変化に対して生き延びることが難しい。タイプ標本以外に古い採集記録はあって、1950年頃まで生存していたことは確実であるが、現在はほぼ確実に絶滅したと思われる。 |
生存に対する脅威 |
自然度良好な水環境の消失と化学物質(農薬など)汚染が推定される。 |
必要な保全対策 |
水環境の自然状態での保全、化学物質規制が考えられる。 |
その他 |
日本固有種 |