選定理由 |
近年、次第にブナの伐採が多くなり、京都府ではブナ林が少なくなった。 |
形態 |
傘の表面に小鱗片があり黄褐色〜赤褐色。柄は短く、扁心性で環紋があり、断面では柄の基部に暗紫褐色の斑点が見られる(ないこともある)。ヒダは発光するが、3〜4日で消える。ムキタケ、ヒラタケ、シイタケなどと混同して中毒することが最も多い。
◎類似種との区別
ツキヨタケは縦に裂くと柄の基部の断面に暗紫色の斑紋があること、新鮮な個体は発光性があること、胞子はほぼ球形で大型(径10〜15μm)であるなどで確認する。 |
分布 |
日本全土。中部地方、東北地方は特に多い。日本固有種と考えられていたが、沿海州や朝鮮半島に発生すると言われている。
◎府内の分布区域
太鼓山、大江山、芦生演習林、左京区貴船などで見られたが、今では激減した。 |
生態的特性 |
ブナ、イタヤカエデなどの枯枝、倒木に重生する。初夏〜秋。 |
生存に対する脅威 |
ブナ林の急速な減少が、本菌減少の理由の一つとして考えられる。 |