選定理由 |
他府県でかなり発見するが、府内ではほとんど発生を見なくなった。希少種。 |
形態 |
子実体は塊状〜球状、径1〜2cm、表面は平滑で白色、採取後、灰赤色〜淡橙黄色に変色する。基部の菌糸束は細くて切れやすい。子のうは球形〜類球形、基部は細い菌糸とつながる。子のう内に1〜2(3)個の子のう胞子を入れる。胞子表面には高く隆起する。長径で4〜5個の粗い網目模様がある。径40〜50μm、球形〜広楕円形。 |
分布 |
岩手県、長野県、愛知県、京都府、大分県。ヨーロッパ(?)。
◎府内の分布区域
京都御苑(上京区)、宇治田原町。 |
生態的特性 |
広葉樹、特にミズナラ林地中に多い。夏から秋に広葉樹(ミズナラ)の樹根近くに発生。京都府ではシイ林地上に稀に発生する。時に混合林内で発見する。希少種。 |
生息地の現状 |
府内全域にわたっては未調査である。中部地方、関東地方、奥羽地方では多くなり、発生も通常に見られる。 |
生存に対する脅威 |
不明。 |
必要な保全対策 |
ミズナラ林やシイ林の保護。 |