選定理由 |
発生場所もわずか特定地域。発生はわずかで絶滅になるかも知れない。 |
形態 |
子実体は球状〜塊状。表面は初め白色、次第に淡黄色〜淡黄褐色となる。表面は平滑であるが、時に毛状に菌糸が立ち上りシイ、カシ類の根に纏わる。子のうは楕円形、内部に1〜2個(4個まで)の胞子を入れる。子のう胞子を1個含む場合、子のうは径120×70μm、2個の場合は径120×60μm。子のう胞子は1個の場合は径40μm(刻紋除外)、刺高さは3μm、4個入りの場合は径24〜30μm(刻紋除外)。子実体切片はMelzer液で青変する。 |
分布 |
神奈川県、京都府、兵庫県。全国的に情報が少ない。ヨーロッパ(?)。
◎府内の分布区域
松ヶ崎宝ヶ池、府立植物園(左京区)、京都御苑(上京区)。 |
生態的特性 |
シイ・カシ林内の地下2〜3cmに発生。オランダでは落葉広葉樹林内とある。 |
生息地の現状 |
絶滅危惧種と見てもよい。シイ・カシの根元のすぐ近く。 |
必要な保全対策 |
まだ分布がよくわかっていない。発見されにくいので情報も少ない。このままではおそらく不明のままで放置されると思われる。シイ・カシ林の保護が望まれる。 |