選定理由 |
広範囲に分布するが発生が極めて稀で、近年府内からは一ヶ所のみ発生の報告がある。 |
形態 |
幼菌は白色で卵形、径2〜3×1〜2cm、頂部の被膜が裂開し、子実体が伸長する。子実体は棍棒状、基本体が成熟すると薄青灰色の古綿状粉末の胞子塊が裂開した頭部から露出する。柄部は円筒形で径5〜15mm、中実、基部に袋があり黄色の菌糸束がつく。全長5〜18cm、基本体の弾糸は厚膜と薄膜のものがある。胞子は球形、厚膜、疣状突起をつけ径8×9〜10μm。 |
分布 |
全国に分布。福島県、宮城県、茨城県、栃木県、富山県、石川県、岐阜県、三重県、京都府、滋賀県、山口県、高知県、熊本県の各府県に記録があるが、発生個体数が少なく、かつ、毎年発生していない。全体的に減少している。
◎府内の分布区域
三和町(1968年)、宮津市(2000年)。三和町は現在発生していない。 |
生態的特性 |
多くの発生地の環境は、クリ、クヌギ、コナラ、サクラ、アカシデなどの樹木があり、下草はヤマハギ、オカトラノオ、チゴユリ、アキノキリンソウ、アズマネザサなど。 |
脅威・保全対策 |
開発が脅威となっており、その阻止が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |