選定理由 |
各生育地の個体数(株数)はわずかで、土地の乾燥化によって消滅しやすい。 |
形態 |
水辺にはえるやわらかい多年草。全体に毛がない。茎の下部は長く這い、枝を分ける。葉は互生し、短い柄があり、広卵形で薄く、全縁。花期は7〜10月。花は葉腋に単生し、ほとんど柄がない。がく裂片は4個、3角形で淡緑色。花弁はない。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.81,日本の野生植物II:267頁,近畿地方植物誌(11):No.748頁,京都府草木誌:58頁,日本水生植物図鑑:55頁,日本水草図鑑:132頁 |
分布 |
本州、四国、九州、琉球、台湾、朝鮮半島(済州島)、中国大陸(中部)。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
池沼開発、湿地開発、水質汚濁などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
休耕田や放棄された水田では遷移が進行し、本種のような植物は消滅する。安定した生育地を確保することは困難である。 |