選定理由 |
生育地や個体数が極めて少ない。2000年の調査で北山広域基幹林道沿いの「自然環境保全地域」として京都府が指定した林内に育成しているのを確認したので、まだどこかに生存しているのは確かである。 |
形態 |
葉は偽球からでて普通1枚、長卵形、長さ3.5〜7cm、長い柄がある。花は数個、花茎の先にまばらな穂を作り、長さ約4mm、唇弁には長さ4mmの細い距がある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.79,日本の野生植物I:217頁 |
分布 |
本州、四国、九州、朝鮮半島。
◎府内の分布区域
全地域。 |
生態的特性 |
山の林の中にはえる。花は5〜6月に咲く。群生することは見た事がない。分布は広いが山林内に孤立して生じ、個体数は極めて少ない。 |
生存に関する脅威 |
森林の伐採。 |
必要な保全対策 |
自然度の高い林の保護。林下または内にはえるので、伐採そのものよりも、切り倒した樹木の搬出処理作業によるダメージが大きいと思われる。 |