選定理由 |
西日本では比較的少ない種であり、府内の確かな生育地も限られる。近年、湿地の開発や休耕田の遷移の進行で、コガマの生育に適した環境が失われている。現状では、生育地がますます減少する可能性がある。 |
形態 |
葉の幅は5〜8mm、全高1〜1.5mになる。
◎近似種との区別
葉の幅が5〜8mmで、ガマ(葉幅1〜2cm)に比べて細い。雌花群と雄花群が花茎上に接してつくことでヒメガマからは区別される。ガマ属3種のうちでは最も4花期が遅く、京都府では7〜8月になる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.796,日本水草図鑑:85頁 |
分布 |
本州、四国、九州、東アジア。
◎府内の分布区域
北部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
同じ場所に長期間にわたって群落を維持する場所は限られる。他の高茎草本が侵入しない水辺の湿地や休耕田を好むが、そのような湿地は開発や遷移の進行で消滅する傾向にあり、新たな侵入ー定着場所が少なくなっていることがコガマの減少をもたらしている。 |
生存に関する脅威 |
湿地の開発、遷移の進行。 |