選定理由 |
産地はやや広いが個体数が極めて少ない。近年見かける事は、はなはだ稀となった。 |
形態 |
山地林下や林縁にはえる多年草。植物体の高さ20〜50cm。葉は普通1個。小葉は普通5個ときに7個、形状はヒロハテンナンショウと同じ。仏炎苞は褐紫色で白色の隆起した条が目立つ。花序の附属体の先は太く幅6〜8mm。
◎近似種との区別
変種関係にあるヒロハテンナンショウは、仏炎苞が小さく緑色であることが違う。花序の附属体は細く先端の幅は2〜4.5mm。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.330,日本の野生植物I:132頁 |
分布 |
本州(近畿地方と中部地方の日本海側)。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、中部地域、南部地域(京都市・乙訓地域)。 |
生態的特性 |
自然度の高い落葉樹林の林床にはえる。 |
生存に関する脅威 |
林道の拡幅や新設、山地開発。園芸採取。 |
必要な保全対策 |
林道の拡幅や新設、山地の開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。園芸用採取の禁止。モラルの涵養。 |
その他 |
日本固有変種 |