選定理由 |
水田の圃場整備や湿地の消滅で全国的に産地が減少している。府内の生育地も限られる。 |
形態 |
矢尻型の葉をもつ抽水植物。
◎近似種との区別
葉の側裂片の下端がまるみを帯びることで、鋭尖頭のオモダカから識別できる。秋になれば、オモダカは地下茎を伸ばして先端に塊茎を形成するのに対し、アギナシは葉腋にむかご様の小球茎を多数形成する。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.767,日本水草図鑑:20頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
南部地域、北部地域。 |
生態的特性 |
山間の湿田や湿原など、自然度の高い場所に生育する。 |
生育地の現状 |
圃場整備の進行で生育できる水田が減少し、今では山間の湿った休耕田が貴重な生育場所になっている。深泥池からは絶滅した。 |
生存に関する脅威 |
圃場整備、休耕田の乾燥化ならびに遷移の進行、湿原の開発。 |