選定理由 |
かつては各地で見られたが、南部地域でも、生育地が限られてきた。 |
形態 |
谷間の湿地にはえる多年草で、葉は根ぎわに多数集まり、長さ15〜40cm、基部は次第に細くなり、膜質で無毛。5〜6月、直立で無毛、高さ40〜80cmの花茎を出し、紅紫色の柄のある花をつける。花は2〜3段の層に輪生する。早くから園芸植物となり、花色の変わったものがつくられた。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.568,日本の野生植物III:23頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、台湾。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
園芸目的の採取、道路工事、湿地開発。 |
必要な保全対策 |
モラルの向上によって採取しないように仕向ける。 |
特記事項 |
近年自然を愛する山草家の中で、栽培で繁殖された株を山中に植えもどそうとしている人がある。善意からでた発想と思われるが、これはバイラス等を持ち込んで自然破壊を助長することもあるので、つつしんでいただきたい。 |