選定理由 |
全国的に分布は広いが、近畿地方では急速に減少している。府内ではもともと生育地が少なく、現状では絶滅のおそれが高い。 |
形態 |
乾いた林内や林縁にはえる多年草。茎はまるい。葉は4〜8小葉からなる羽状複葉で、葉先が巻きひげとなる。葉の裏面は白緑色で網状脈が目立つ。大形の托葉がつく。花は総状花序に多数つき、黄色で後黄褐色となる。花期は7〜8月。
◎近似種との区別
萼裂片が広3角形でがく筒より短く、豆果は線形である点が特徴である。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.208,日本の野生植物II:200頁 |
分布 |
北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国大陸(北部、東北部)、ウスリー。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
土地造成、草地開発、道路工事などが主要因であるが、ササ類の侵入による影響も考えられる。 |
必要な保全対策 |
林道の整備、拡張工事などの際には注意を要する。 |