選定理由 |
かつては水田などに広く生育していたと推察されるが、農薬の多用と圃場整備の進行等により産地が激減した。全国的にも稀になっており、府内の生育地も限られる。 |
形態 |
細い葉が輪生状につく一年生の沈水植物。
◎近似種との区別
果実は同じ葉腋にしばしば2個並ぶ。同様の特徴はホッスモやオオトリゲモでも時々認められるが、種子表面の模様が縦長の格子状であればイトトリゲモと同定できる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:409頁,山城水草誌:70頁,日本水草図鑑:53頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、東アジア。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
山間の水田(特に湿田)とその側溝、水のよく澄んだため池などに生育する。 |
生存に関する脅威 |
農薬、水田の圃場整備、水質汚濁。 |
必要な保全対策 |
水質汚濁の防止策の強化と圃場整備に対する事前調査の実施。 |