選定理由 |
川岸の岩上にはえる多年草で、生育地が限られ、個体数も少ない。 |
形態 |
茎は直立または斜上して、高さ10〜60cm。葉は線状披針形で長さ4〜7cm。花期は9〜10月、枝の先に頭花が密集してつき、総苞は筒鐘形で長さ5〜6mm。舌状花はつねに黄色。そう果は密に毛がある。
◎近似種との区別
アキノキリンソウはそう果がまばらに毛があるか無毛。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.218,世界の植物:56頁,日本の野生植物III:201頁 |
分布 |
本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
河川の岸の洪水になると水没する岩の割れ目にだけはえている。サツキ、ユキヤナギ、ヤシャゼンマイなどと共にあり、いずれも葉が細い。 |
生存に関する脅威 |
河川開発、ダムの設置、園芸採取。 |
必要な保全対策 |
目立たないため知らないままで開発される可能性が高い。河川の開発には、その地域の詳細な生物調査が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |