選定理由 |
山野の湿地にはえる多年草で、生育地が限られ、個体数も極めて少なくなった。 |
形態 |
茎は直立して高さ50〜100cm、やや密に軟毛がはえる。葉は3〜枚の輪生と対生するものがある。先は鋭く尖り、裏面の葉肉内に黒色の腺点がある。7〜8月茎の頂に円すい花序花穂をつけ、黄色い花を多数つける。花冠の先は5つに裂ける。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.560,日本の野生植物III:17頁 |
分布 |
北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国大陸(東北)、樺太、千島列島(南部)、シベリア。
◎府内の分布区域
北部地域、中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
水質汚濁、湿地開発、草地開発。 |
必要な保全対策 |
湿地の遷移の進行を草刈りを行って人為的に管理する。 |
特記事項 |
湿草地に大形の草や木が茂らないために残っている、冷温帯の遺存種と考えられる。 |