選定理由 |
国内の生息域が京都市とその周辺に限定されており、開発のために生息域が減少している。1983年からミナミイシガメという名称で京都市指定の天然記念物に指定されている。 |
形態 |
甲長150〜200mm。成体は背甲に隆起がなく縁は滑らか。オスの腹甲は顕著に凹む。 |
分布 |
京都府、滋賀県、大阪府。中国大陸、台湾。近畿の個体群は台湾からの移入に由来する可能
性が高い。
◎府内の分布区域
南部地域(京都市・乙訓地域)。
◎近似種との区別
八重山諸島に別亜種ミナミイシガメが分布。 |
生態的特性 |
山際の低湿地や水田に生息する。夜行性だが、天気の悪い日などは昼間も活動する。6〜7月に穴を掘って産卵する。 |
現状・脅威 |
道路建設や宅地化などの開発により生息地が破壊されている。商業目的による採集が行われたり、移動中に交通事故死する個体もいる。 |
必要な保全対策 |
主な生息地である平野部から丘陵地帯で開発による生息場所の埋立てが進んでおり、そのよ
うな生息域の保全が重要である。
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関係法令 |
京都市指定天然記念物「ミナミイシガメ(京都市全域)」 |