選定理由 |
夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
形態 |
全長28cm。体の大部分は黄褐色を帯びた赤色で上面には紫色の光沢があり、腰の部分には縦長のるり色の羽毛がある。下面は黄色味を帯びる。嘴は太くて赤く、足も赤い。雌雄はほぼ同色だが、メスの方がやや色が淡い。 |
分布 |
夏鳥として全国に渡来し、東南アジアに渡って越冬する。府内では芦生、鞍馬山、久多など限られた地域に生息する。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
全国のよく茂った林に渡来し、林床や渓流で得られる小動物(カエル、サワガニ、カタツムリなど)を採食する。枝の上で獲物を探し、見つけると飛び降りて捕らえ、もとの枝で食べる。朽ち木に穴をうがって巣とする。6〜7月に一腹5〜6卵を産み、雌雄が交代で抱卵する。 |
生息地の現状 |
府内では渓流沿いのよく茂った森林で極めて少数が営巣する。府内で知られている繁殖地は芦生、鞍馬山、久多などに限られている。林道建設後の森林の伐採や渓流の破壊の影響を受けると思われるので、繁殖地の森林の保全をはかる必要がある。 |