選定理由 |
春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は少なく、近年減少している。 |
形態 |
全長27cm。ツバメを大きくしたような形。夏羽では、喉は黄白色で黒い線で囲まれる。飛翔中は翼の下面が赤栗色で、風切は黒っぽい。上尾筒は白く、尾は黒い。冬羽では、喉は淡褐色で周囲の黒線は切れて不明瞭になる。 |
分布 |
ユーラシア大陸東南部に分布し、国内では旅鳥または夏鳥として渡来する。関東、東海、近畿などで局地的に繁殖する。府内の南部地域、特に巨椋干拓地に春秋に渡来する。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
地上で昆虫等を捕らえることもあるが、素速く飛び回って空中で昆虫を捕らえることが多い。営巣地として草がほとんど生えていない広大な荒れ地状の場所を好むため、埋め立て直後の造成地や干拓地で一時的に繁殖する例が多い。小石を敷き詰めた簡単な巣に一腹2〜4卵を産み、雌雄で抱卵、育雛する。冬期は東南アジアなどへ渡る。 |
生息地の現状 |
巨椋干拓地では4月下旬〜5月上旬、及び8月中旬〜9月下旬の春秋に、数羽〜20羽程度の小群が観察されていたが、近年減少傾向にある。秋期はほとんど幼鳥であった。繁殖を開始した場合は営巣地の厳重な保護が必要。 |