選定理由 |
冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
形態 |
全長34cm。大きくてよく太ったシギ。後頭には黒い横斑があり、体の上面や雨覆は赤褐色、黒、灰白色の複雑な斑紋で、背と肩羽の外側は灰白色の縦線となって見える。尾は黒くて先が灰色。 |
分布 |
ユーラシア大陸の温帯域に広く分布。北海道では夏鳥、本州中部以北では留鳥、本州中部以南では冬鳥。府内でも少数が越冬する。
◎府内の分布区域
全域。 |
生態的特性 |
森林のやや湿った場所を好む。繁殖期には昼間に、非繁殖期には主に夜に活動する。昆虫、クモ類、ミミズなど地上性の小動物を採食する。一夫一妻のつがい関係を持ち、地上に一腹約4卵を産み、メスが抱卵する。21〜24日でふ化し、15〜20日後に巣立つ。 |
生息地の現状 |
府内で観察されるのは10月下旬から翌年の4月中旬まで。主に夕方から活動し、家畜の糞捨て場や落ち葉の豊富な林または林縁部などで見かける。京都府立植物園では例年1〜2羽の越冬が観察されるほか、時には身近な場所にも生息している。 |